すっぴんはムリ! プールで落ちないメイクテク

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夏のアクティビティとして欠かせないプール。「誰とどこに行こう?」「今年の水着は何色にしよう?」など、考えはじめている人も多いでしょう。でも、不安要素もきっとあるはず。たとえばプールでのメイク。水に顔をつけてがっつり泳がなくても、水しぶきや湿気で気合いを入れたメイクがドロドロに……なんて経験がある人もいるのでは? そこで今回は、プールを思いきり楽しむために、美容研究家の西田美穂さんに、プールに行く際のメイク術について教えてもらいました。

■プールでメイクを楽しむコツ

「プールでメイクが落ちないわけがない!」。そう思ってしまうのも無理はありません。でも、ちょっとしたコツをおさえれば、メイクを維持することも可能です。そこで、プールでより華やかな印象を与えるメイクや、プールで遊んだ後のアフターケアについても見ていきましょう。

◇やっぱり頼みの綱はウォータープルーフ?

近年の化粧品技術の向上は目覚ましく、ウォータープルーフ製品は信頼性の高い物となりました。また、ウォータープルーフの弱点である「皮脂で崩れやすい」点をクリアした、オイルプルーフ処方を加えた商品も見られます。もはや、プールに入るとすっぴんに近い状態になってしまう……という心配はしなくていいといえるでしょう。

◇プールでもメイクを保つためのコツは?

☆ベースメイク(保湿と日焼け止め)

プールに行く日は、ベースメイクをする前にシートマスクでパックし、乳液をつけて十分に保湿しておくことをおすすめします。夏はエアコンなどの影響で、乾燥肌になりがち。そのような肌状態で、刺激の強い日焼け止めやファンデーションを塗ると、ダメージを受けやすくなってしまいます。ダメージを防ぐためにも、保湿して土台を整えておくことが大切なのです。日焼け止めは、必ずSPFの値が高いウォータープルーフタイプを使いましょう。日焼け止めは2〜3時間ごとに塗り直す必要があるので、ファンデーションはつけなくてもOK。「いやいや、ファンデーションは必要」という人は、次の項を参考にしてください。

☆ファンデーション

リキッドファンデーションを使っている人は、プールに行く日は、薄めに塗ることを意識しましょう。厚塗りすると、崩れる原因になってしまうからです。しかし、リキッドファンデーションは、油分が多く水を弾きやすい性質なので、量を調節すれば水に濡れる環境でも安心です。気になる箇所があれば、コンシーラーでカバーします。パウダリーファンデーションを使っている人は、スポンジに水を含ませて、しっかりと絞ってから塗りましょう。パウダーに水を含ませることで、メイクの持ちがよくなります。

☆ベースメイクの仕上げ

ベースメイクの仕上げに入る前に、チークを塗りましょう。クリームチークやリキッドチークなら、肌への密着度が高く、ベースとの相性も抜群です。続いて、ルースパウダーをのせていきます。下まつ毛の下にもていねいにのせることで、ウォータープルーフマスカラのにじみを防ぐことができます。ルースパウダーをのせたら、上からミスト化粧水を吹きかけて、さらに密着度を高めましょう。粉状のコスメに水分を含ませることで、乾いたときに膜としての強度を上げることができます。その性質を利用して、メイクを落ちにくくするのです。

☆アイブロウ

プールでのメイクで、一番気になるのがアイブロウかもしれません。眉頭だけが残る「まろ眉」を防ぐためには、ウォータープルーフタイプのリキッド、またはペンシルを使用しましょう。その上からアイブロウコートを使うと、より安心です。

☆アイメイク

アイライナー、マスカラ、アイシャドウは、どれもウォータープルーフタイプの物をセレクトしましょう。マスカラのにじみが気になる人は、透明マスカラやトップコートを重ねて防ぎます。

☆リップメイク

リップメイクをする前に、必ずUVカット効果のあるリップクリームを塗っておきます。リップは、ティントタイプを選ぶと長持ちして安心です。

◇やっぱり崩れた! というときのリカバリー方法

ここからは、プールに入ってメイクが崩れてしまったときのリカバリー方法についてご紹介します。まずは、柔らかいタオルやティッシュで、そっと押さえるように顔の水気を取りましょう。時間があれば、乳液を含ませたコットンかメイク落としシートでさっと拭き取り、日焼け止めからベースメイクをやり直します。なぜなら、ルースパウダーを密着させてあるため、上からファンデーションを重ねても、あまりうまくのらないからです。

部分的なメイク崩れならば、そこに乳液をなじませてティッシュで押さえ、日焼け止めを塗り直します。その後、紫外線カット効果のあるルースパウダーで押さえます。ミスト化粧水も忘れずに吹きかけてください。マスカラがにじんでしまったら、メイク落としシートでていねいに拭き取ります。落ちにくいからといって、ゴシゴシこすらないように注意しましょう。アイシャドウやアイラインは、ベースメイクと同じ手順で直します。

◇プールでひときわ輝く。おすすめのメイクアップ術

☆カラーアイライナーを利かせて

プールでは、カラフルなメイクが映えます。たとえば、カラーアイライナーが主役のメイクなんていかがでしょうか。黒やブラウンのアイライナーでまつげの生え際を埋めた後、目尻側(目幅の3分の1あたりを目安)に、2〜3mmハネ上げ気味にラインを入れます。水着の色と同系色を選んだり、補色を選んだりするほか、水着の色が黒や紺ならばネイルと色を合わせるなど、色をリンクさせると統一感が出ます。

☆リップ・チークの色はオレンジ系

メイクカラーは、オレンジ系がおすすめです。オレンジは、アクティブな印象やカジュアルな印象を作りやすい色。リップ、チークはオレンジ系でまとめ、目元にはグリーン系やブルー系のカラーをのせるのもいいでしょう。

☆眉は普段より濃く仕上げる

水に太陽の光が反射するプールは、屋内よりも光の量が多いため、色が飛んで見えやすい環境です。眉毛が薄かったり細かったりする人は、アイブロウを少し濃く仕上げておくと、ぼやけた印象を与えずに済みます。

◇楽しんだ後はきちんとケアを

紫外線を浴びた肌は、日焼け止めをつけていても、少なからず乾燥してダメージを受けています。また、日焼け止めが残ったままだと、保湿成分が肌に届きません。遊び終わったら、まずはオイルフリーのメイク落としシートで優しく肌を拭き取ってから、通常の2倍くらいの量の化粧水と乳液で保湿を行いましょう。化粧水や乳液の美白ケア成分が刺激になることもあるので、保湿メインの物を使用するのがおすすめです。肌がほてっている場合は、アロエ成分配合など、鎮静作用のある化粧水を使用することで応急処置になります。

■メイク崩れを不安に思う必要なし! プールメイクを楽しもう

プールは、夏の楽しいアクティビティ。せっかくなら、水着やネイルに合わせて、メイクにもこだわりたいですよね。今回ご紹介したメイクのポイントをおさえておけば、プールに限らず、突然の雨や湿気の多い日などにも対応できそうです。施設によっては、注意事項にメイクNGと記載されているプールもあります。行く前に確認していきましょう。

(文:西田美穂、構成:真貝まどか/マイナビウーマン編集部)

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