パソコンでのデスクワークやスマホの見過ぎで姿勢が悪くなり、体のあちこちに“コリ”を感じやすくなっている現代人。そこで今回ご紹介するのは、全国47都道府県の働く男女を対象に“コリ”の傾向を探る、興味深いアンケートです。果たしてコリに県民性は存在するのか?するとしたら一体なぜ?調査結果をもとに、気になるコリの傾向を探っていきます。

コリの三大部位すべての1位は島根県!

調査を行なっているのは「ニチバン株式会社」。まずは全国共通で「頭・顔」「首」「肩」「背中」「お腹」「腰」「おしり」「上腕」「前腕」「手首」「ふともも」「すね・ふくらはぎ」「足首」「足の裏・甲」「その他」の15項目において、年間で何日程度の頻度でコリを感じるかを質問しています。

その結果、全国で一番コリを感じる日数が多かったのは「肩」。年間平均186日感じている結果となり、2日に1回に近い頻度です。続く2位は「首」で166日。3位は「腰」で、127日となっています。一方、もっとも低かったのは「お腹」。

さらに同調査では、上位3位だった「肩」「首」「腰」の結果を全国都道府県別に集計。果たしてコリに県民性は存在するのでしょうか?気になる結果は以下の通りです。

3部門で1位となった島根県。デスクワーク人口の多そうな東京や大阪といった都道府県は意外にもランク外でした。

なんと、上位3つそれぞれ1位となったのは「島根県」!いずれも全国平均を30日以上上回る結果となっています。一方でそれぞれの部位について一番コリを感じていなかったのは、「肩」が佐賀県(149日)、「首」が石川県(125日)、「腰」が秋田県(90日)となっています。

つねに体全体のコリを感じている長崎県民!

一方で同調査では上位の「肩」「首」「腰」に限らず、すべての部位でのコリを感じる頻度についても都道府県別で平均日数を算出。1位となったのはやはり「島根県」なのでしょうか?結果は以下の通りです。

ビジネスパーソンが多い東京や大阪はコリを感じる頻度も高いのは理解できますが、それ以外の共通点がイマイチ見つかりません。

1位は前述の調査結果ではほとんど名前が出てこなかった「長崎県」!続いて「東京都」がランクインしており、島根県は3位となっています。同調査によると長崎県は「上腕」「前腕」「手首」と「腕全体」、そして「おしり」「足の裏・甲」で1位。14位の「首」をのぞく項目で上位10位以内となっており、慢性的にコリを感じている人が多い県といえる結果になりました。

パソコンやスマホを見すぎると肩や首に負担がかかり、コリを感じてしまうケースが多いそうです。

そして下位に注目すると、45位「佐賀県」46位「鳥取県」で、最下位が「秋田県」となっています。よく身体が冷えると血行が悪くなってコリの原因となると言われますが、秋田県は日本でも北に位置する豪雪地帯。にもかかわらずコリが少ないのは意外です。また「鳥取」は日本一肩と腰と首が凝る島根県とお隣同士なのに、なぜここまで差があるのでしょうか?上位は一応「東京」と「大阪」という二大都市圏が入っている共通点がありますが、地域や気候などにこれといってコリを感じやすい・感じにくい県の共通点はあまり導き出せませんでした。ますます謎が深まったコリ調査……誰か解明してほしいものです。

【調査概要】
調査主体:ニチバン株式会社
調査期間:2018年5月18日(金)〜5月22日(火)
調査対象:20〜50代 有職男女4,700名(性別・都道府県均等割付)
調査方法:インターネット調査