10年後もイイ女でいるために!知性と感性を磨くニッポンの暦   6月/乃東枯(なつかれくさ、かるる)

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「冬至」や「春分」などでおなじみの「二十四節気」では、6月21〜7月6日ごろは「夏至」(げし)という季節です。

夕方、窓の外を見るとまだ明るく、日が長くなったことを実感するのが「夏至」のころです。
一年で一番日が長く、夜が短い季節。暑さは日に日に強くなりますが、夏至を境に日は少しずつ短くなり、暑さにまぎれながらも、季節は着実に秋へと進んでいきます。

暦って何? と思ったら「日本の暦「二十四節気」「七十二候」で、感性豊かなイイ女に!」を要チェック!

【七十二候】第二十八候
乃東枯(なつかれくさ、かるる)

枯れゆく花を思う、日本人の優しい心

「乃東枯」とは6月21〜25日頃、冬至の頃に芽を出したウツボグサが枯れていく時期です。枯れて茶色くなった花穂を「夏枯草」(かこそう)と名付けていたというから、昔の人たちが、野の草花をたっぷりの愛情で観察していたことがうかがい知れます。梅雨はアジサイ、夏はヒマワリやアサガオなど華やかさで際立ちますが、枯れゆく小さな野の草花にも思いを寄せているのは、日本人らしい優しく繊細な感性。暦の言葉に刻まれた優しさと繊細さがステキです!

旬の野菜 実山椒


ピリリとしびれるように辛い山椒の実。旬はとても短く、時期を逃すと中が固くなってしまうので、佃煮などを作るなら今しかありません! お馴染みの佃煮は、一粒ずつ細くて短い枝から摘み取り、さらに茹でて何度も水にさらしてアクを抜き…と手間と時間をかけて作られます。想像するだけで、」季節の味のありがたさを実感できますね。

ライター:藤岡操