ケヴィン・スペイシー(Kevin Spacey) photo : Getty Images

昨年10月、当時14歳だった俳優のアンソニー・ラップへの性的暴行が告発されたケヴィン・スペイシー。表舞台に復帰することが明らかに!

アンソニー・ラップに対する性的暴行が告発されたのをきっかけに複数の男優やドラマスタッフにセクハラをしていたことが明らかになったケヴィン・スペイシー。ラップへの暴行を謝罪する声明でゲイであることを告白したことから「性的暴行とゲイであることは関係ない」というLGBTコミュニティからの批判も浴びた。結局Netflixの主演ドラマ「ハウス・オブ・カード」からはクビを言い渡され、最新作『ゲティ家の身代金』からは出演シーンがすべてカット。事実上、ハリウッドから追放されていた。一部の関係者からはセックス依存症の治療のためにリハビリに入っていたという証言も!

その彼の最新作がなんと劇場で公開されることが決定! 8月に『Billionaire Boys Club(原題)』がアメリカで公開されることが明らかになった。スペイシーとは映画『ベイビー・ドライバー』で共演したことのあるアンセル・エルゴートのほか、タロン・エガートン、エマ・ロバーツ、スキ・ウォーターハウスらが出演している。

ケヴィン・スペイシー(Kevin Spacey)、アンセル・エルゴート(Ansel Elgort) photo : Getty Images

制作したバーティカルエンターテインメントは「この作品を撮影していた2年半前には明らかにされていなかった、1人の人間の行為に対する悲惨な疑惑が公開を傷つけないことを祈っています」と声明を発表。「私たちはセクハラを許容しているわけではありません。完全に犠牲者の味方です。この作品を劇場で公開するという決定は簡単なものではなく、無神経にしたことでもありません。でも私たちはキャストやこの作品のために一生懸命働いてくれた何百ものスタッフに、彼らが作り上げた作品を観客に届ける機会を与えたいと考えています」。

「私たちは観客が1人の人間の非難すべき過去について判断するとともに、それをこの映画に関わったすべてのキャストやスタッフにまで広げないことを祈っています」という制作会社。作品が撮影されたのは何年も前とはいえ、表舞台に戻ってくるのは早すぎるという批判の声がすでに上がっている。観客がどのような判断を下すのか、公開後の続報に注目したい。

 

courtesy of Movie Trailers Source Via YouTube

text: Yoko Nagasaka