音楽だけじゃなく会話も良く聞こえるようになる? ユニークな完全ワイヤレスイヤホン「IQbuds」とは

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バリュートレードは5月30日、オーストラリアのウェアラブルオーディオブランド「Nuheara(ニューヒエラ)」のトゥルーワイヤレスイヤホン「IQbuds」とその上位モデル「IQbuds BOOST」を日本国内で発売することを発表した。

iPhoneをはじめとする最新のスマートフォンでは、イヤホン端子の非搭載モデルが増えてきている。
イヤホン端子を省略することのメリットは
・防水性能の向上
・シンプルに部品点数が減らせる
などがある、
またアダプターなどで、充電・データ通信用の端子を変換すれば従来の有線のイヤホン接続もできる。
こうした仕様変更が増えたことで、Bluetoothによる無線タイプのイヤホンやヘッドホンの需要が高まり、普及も進んでいる。

IQbudsもBluetoothによる無線タイプのイヤホンだが、イヤホン同士を接続するケーブルもない完全にケーブルレスな、TWS(トゥルーワイヤレスステレオ)タイプである。

最近はこのTWSタイプの人気が高まっており、1万円未満の製品から3万円を超える製品までラインナップも拡充している。価格の違いは、主にイヤホン自体の音質の向上や外観や高価な部材などを使うといった作り込み、そして対応するコーデック(オーディオデータの伝送形式)の種類によるとこと多い。




IQbudsもTWSタイプであるが販売価格は39,880円(税抜)と、例を挙げた中でも高価な部類にはいる。
しかしながら、対応するコーデックは標準的な「SBC」のみで、より高音質な「AAC」や「aptX」には非対応だ。
現在SBCのみ対応のBluetoothイヤホンは数千円で購入可能だ。
こうした低価格のBluetoothイヤホンは、音質重視というよりも、ケーブルレスで使ってみたいという入門者向けの製品である。

ではなぜIQbudsはSBC対応のみなのに、ここまで高価なのか?
それは、ヒアラブルデバイスであるからなのである。

ヒアラブルデバイスには、
スマートフォンと連携することでオーディオのほかにスマートフォンの通知を聞けるものだ。
最近ではソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia Ear Duo」のように外音とイヤホンの音を同時に聞けるデバイスも登場している。

IQbudsは、「Google Now」や「Siri」などのアシスタントの連携できる。
それだけではなく、内蔵するマイクで外音を取り込み、専用のチップで音声だけを強調する機能がある。
いわゆる補聴器のように聞こえ方を良くする機能が利用できるのだ。




一般的な補聴器との違いは、聴力に応じて音を大きくするのではなく、話し声などが聞こえやすくなるよう、ノイズを抑えて聞こえ方を良くするという点である。
例えば、
静かな自宅では話し声をそのまま聞くことができる。
しかし、街にでたり、乗り物に乗ったりすると騒音で人の声が聞きづらくなる。

これは、聴力に関係なくおこるものだ。
このような雑音の多い中では、無意識で話し声が大きくなってしったという経験は誰しもがあるだろう。

IQbudsは、
・車内で聞こえるモーター音やエンジン音など
低い音域の音をカットし、人の話し声を聞きやすくするという機能があるのだ。
また、レストランなどでは近くの人の声が聞こえれば良く、それ以外の音はノイズとなる。
こうした周辺の音にあわせてIQbudsのオーディオプロセッサがマイクからの信号を処理し、聞こえ方をアシストする。




とはいえIQbuds本体が、
・今どこにいるのか
・どういう状況なのか
これを判断することはできない。
そこでBluetoothで連携したスマートフォンから「IQbuds」アプリを利用し、シーンを設定する。
プリセットでは
・「ワークアウト」
・「ストリート」
・「ホーム」
・「Office」
・「レストラン」
・「ドライビング」
・「プレーン」
と、7つシーンが用意されている。




それぞれのシーンに合わせて騒音を消す設定がある。
さらにどれだけ外の音を強調するのか、低音や高音をカットするのかなど、自分の“聞こえ方”にあわせてカスタマイズもできる。

こうして登録したプリセットはIQbudsのイヤホンをタップしてプリセットを適宜に切り替えることも可能だ。




IQbudsは近頃、
・人の話を聞き直すことが多い
・聞こえづらい
と思ったりしたことがある人をターゲットとした製品である。
だがそれだけではない。
実は音楽を聴きながら外音も取り込むことが可能なので、電車やバスなどで移動する際に騒音をカットしながら車内アナウンスを聞くといった便利な使い方もできるのだ。これなら、音楽に集中しすぎてウッカリ乗り過ごすと言うこともなくなる。

さて、IQbudsがサポートするオーディオコーデックは標準的なSBCのみであると説明したが、イヤホンが内蔵するオーディオユニットはBA(バランスド・アーマチュア)型の高音質なものを搭載している。
音の分離がよく、キレのある高音が特徴的で生演奏の艶っぽさが良くでている。
しかしながら低音が弱いためダンスミュージック系では物足りないと感じるかも知れない。

IQbudsは、TWSイヤホンとして音質が良く、特徴的なヒアラブルデバイスとしての機能も持つ。
音楽を楽しみ、生活での快適さ改善する新しいデバイスであると感じた。


執筆  mi2_303