日本対コロンビア戦でパク・チソンが見せた表情とは? 写真:Getty Imagws

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 2018年6月19日、日本対コロンビア戦を取材するために指定された記者席に行くと、ホットドッグなどの軽食、コカ・コーラ、ミネラルウォーターで机が埋め尽くされていた。「ん?」と思って、自分の席に座っている韓国人のメディアにチケットを見せると、その彼は「ソーリー」と言って机の上を整理し始めた。
 
 どこのスタッフかなと周りを見渡すと、ある有名人がいた。その人物とは、かつて京都パープルサンガやマンチェスター・ユナイテッドでプレーし、韓国代表としても活躍したパク・チソンだ。階段を挟んで左隣のシートで日本対コロンビア戦を解説しているようだった。そのスタッフのひとりが、冒頭の韓国人だったのである。
 
 ハーフタイムには、そのスタッフに配られた軽食や飲み物を口にするパク・チソン。隣にいるアナウンサーと談笑しながら時に笑顔を見せていたが、日本がコロンビアを下すと──。黙ったままピッチを眺めるパク・チソンの目にはうっすら涙が……。
 
 その心情までは読み取れなかったが、歓喜にわく日本代表をメディア席から眺めるパク・チソンの表情からは温かい何かが確実に感じ取れた。
 
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)