日本代表「大金星」のウラで…(写真はイメージ)

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ロシアW杯初戦で日本に敗れたコロンビア代表のサポーターが、日本代表の公式ツイッターアカウントに、広島・長崎の原爆被害を揶揄するようなリプライ(返信)を送りつける出来事があった。

こうした不適切投稿には、日本人から「これはダメでしょ」「こんな心ないツイートをする人がいるなんて信じられない」といった怒りの声が殺到。投稿者に代わって日本人へ謝罪するコロンビアサポーターまで現れるなど、騒動は大きな波紋を広げている。

キノコ雲の写真をアップし...

日本代表は2018年6月19日夜(日本時間)に行われたコロンビア戦で、試合前の下馬評を覆す大金星を挙げた。開始早々に相手選手が退場になる幸運もあり、数的優位な状況を活かして2-1のスコアで勝ち切った。

W杯前のFIFAランキングは日本が61位、コロンビアが16位。こうした番狂わせが、インターネット上でまさかのトラブルを招くことになった。

勝利を伝えた日本代表公式ツイッターの投稿に、あるコロンビアサポーターが、原爆を揶揄するようなリプライを送ったのだ。このサポーターは、投稿の1枚目にキノコ雲の画像を、2枚目に原爆投下直後の長崎市街地の画像を掲載。そして、

「But you didn't win here(でも、ここでは勝てなかった)」

との一言を書き込んでいた。要するに、日本はサッカーでは勝ったが、第二次世界大戦では原爆で負けている――そういった意味合いの投稿らしい。

原爆を引き合いに日本を揶揄した投稿は、日本のネットユーザーの間でたちまち物議を醸すことに。ツイッターやネット掲示板には、

「これはダメでしよ。悪いことは言わない。ツイート削除した方がいい」
「こんな心ないツイートをする人がいるなんて信じられない」
「このような負け惜しみは、ベストを尽くした自国の選手たちに返って失礼」
「昔の戦争話を持ち出すの?いつの時代に生きてるんだ。残念だ」

などと怒りや悲しみの声が相次いで寄せられた。

コロンビア側から謝罪の動きも

問題の投稿をしたサポーターは、今回の試合が始まる直前にも、日本への原爆投下を揶揄するようなスペイン語のツイートをしていた。コロンビアが一時同点となるゴールを決めた際には喜びを爆発させており、かなり熱心にチームを応援していたようだ。

ただ、今回の不謹慎リプライには、別のコロンビアサポーターからも苦言が相次いでいることも事実だ。ツイッター上には、普段はスペイン語で投稿をしているユーザーが、あえて日本語を用いて、

「すべての日本人に私の最も誠実な謝罪」
「私の心からの謝罪を受け入れてください。日本のサッカー選手権が勝利したことを祝福します。その馬鹿はコロンビア人の大多数を代表するものではありません」(原文ママ)

と日本人へ向けて謝罪する動きも出ている。

なお今回の騒動には、美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長(73)も20日のツイッターで反応。問題視されているコロンビアサポーターのリプライを引用しつつ、

「酷い負け惜しみだな。潔く祝福しれよ」(原文ママ)

と呆れたような一言を寄せていた。