決勝弾の大迫、「圭佑さんは…」と本田に感謝 「良い質のボールを入れてくれた」
1-1で迎えたW杯コロンビア戦の後半28分、本田のキックから大迫が値千金のゴール
その瞬間、日本代表の戦況を見守る多くの人が感嘆の声を上げたに違いない。
19日のロシア・ワールドカップ(W杯)グループリーグ初戦のコロンビア戦でFW大迫勇也が値千金の決勝ゴールを叩き込み、2-1の勝利に大きく貢献。試合後、日本を勝利に導いた男はMF本田圭佑への感謝の言葉を残している。
開始3分、試合を動かすプレーを見せたのは大迫だった。コロンビア守備陣の裏に抜け出してシュートを放つと、これは相手GKに弾かれたものの、そのこぼれ球に反応したMF香川真司が再びシュート。相手MFカルロス・サンチェスが腕でブロックして一発退場となり、そのプレーで得たPKを香川が決めて日本が先制した。
前半39分にFKを叩き込まれて1-1に追いつかれるも、後半28分に輝きを放ったのが大迫だ。後半25分、香川に代わって本田が投入されると、その3分後に左CKを獲得。キッカーを務めた本田の左足から中央に正確なボールが供給され、最後は大迫が飛び込んで決勝のヘディング弾を突き刺した。
相手と競り合いながら押し込んだ一撃に、大迫は自分の確かな成長を感じ取ったという。「あそこで負けずにディフェンスに勝てた。この4年間ドイツでやってきて本当に良かったなと思います」と、ドイツで研鑽を積んだ日々に意味を見出した。
大迫が明かす決勝弾の舞台裏「練習からあの形で本当に得点が多かった」
その一方で、大迫が感謝の言葉を捧げたのが、決勝アシストをマークした本田だ。「圭佑さんは練習からすごく良いボールを蹴ってくれていて、練習からあの形で本当に得点が多かった」と舞台裏を明かす。
代表合宿では、報道陣に冒頭15分のみ公開の日も多く、ベールに包まれた練習のなかで本田は何度もアシストをしていたという。その意味で、大迫は“必然の決勝ゴール”と強調し、本田の正確なキックがあってこその一撃だったと振り返る。
「良い質のボールをゴール前に入れてくれたので本当に感謝しかない。僕のところにボールが落ちてきたので、本当にありがたいです」
セットプレーからの失点が課題として残る西野ジャパンだが、攻撃時のセットプレーでは“本田―大迫ホットライン”が一つの武器になりそうだ。(大木 勇(Football ZONE web編集部) / Isamu Oki)