銃を突きつけドメインを力ずくで奪おうとした男が懲役20年の刑に
[Engadget US版より(原文へ)]

インターネットのドメインは、だんだん価値が増しています。とくに、ウェブが混雑し始めて、覚えやすいドメインがなかなか手に入らないとなると、なおさらです。そしてついに、ある男が暴力に訴えてドメインを奪うという事件が発生しました。アイオワ州に住むSherman Hopkins Jr.は、doitforstate.com(現在は使われていません)というドメインの権利を武器を使って盗もうとした罪で、連邦刑務所に20年間収監されることとなりました。Hopkinsは、20017年6月、ある住宅に侵入し、被害者(Ethan Deyo)の頭に銃を突きつけ、ドメイン管理会社GoDaddyを通じてドメインを移すように要求しました。その引き渡し作業に必要なメールアドレスと電話番号をDeyoが尋ねると、Hopkinsは銃で彼を叩き、テーザーを数回も撃ち込みました。Dayoは、Hopkinsに脚を撃たれたあと、なんとか銃を奪い、Hopkinsを撃ちました。

Hopkinsがこれほどの凶行に及んだ理由は明らかになっていませんが、このドメインには人気を呼ぶ可能性がありました。Motherboardによると、そのドメインは、アイオワ州立大学で生まれた流行語が元になっています。その大学では、後悔することが明白な馬鹿な行為をしようとする人間に対して、周囲の学生たちが「do it for state」(めちゃくちゃ馬鹿なことをやれ)と囃し立てるのだそうです。このサイトは、事件の1カ月後に閉鎖されています。一見したところ、HopkinsはDayoに料金を払わずにただ乗りを決めていたようですが、無理矢理ドメインを奪えばどんな結果になるのかを冷静に考えなかったのでしょう。お陰で、こうした事件は今後もあまり起こらないと思われます。誰かの命を脅かしてまでドメインを手に入れたいと考える人は、まずいないでしょう。ドメインの移行方法を知っている人なら、記録が残ることもわかるわけで、こうした行為には及ばないはずです。

編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

原文著者:Jon Fingas