18日、NHK「ニュースウオッチ9」では、元サッカー日本代表監督・岡田武史氏が登場。19日に日本代表対コロンビア代表戦が行われるロシアのモルドヴィア・アリーナ前から試合の展望を語ったほか、AIが算出した日本代表勝利の確率が伝えられた。

「ドイツ、ブラジル、アルゼンチンが苦戦しているのを見ると、なんか日本にいるとネガティブな雰囲気になるんだけど、ここにいると『俺達もいけるんじゃないか』とそういう感覚になりますよね」

W杯開幕後の主要試合結果からこう語った岡田氏は、「リアクションサッカーではなく自分達からアクションを起こす」という試合に向けた西野朗監督のコメントが読み上げられると、「監督が記者会見で本当のことを言うかどうかは別として西野さんらしい」と話した。

また、岡田氏がコロンビア代表の印象を「ハメス(ロドリゲス)とかいい選手が前線にいて攻撃が強い。南米のチームらしい試合巧者」と語ったところで、番組はサッカー戦況予想AI「WARP」を用いた日本対コロンビア戦における日本が勝つ確率を「41.4%」と紹介した。

スペイン対ポルトガル戦の引き分けを予想していたという「WARP」に対し、「もう監督とかいらないなぁ」とおどけてみせた岡田氏だったが、日本の勝つ確率が「41.4%」と算出されたことについては、「これは(勝つ確率ではなく)負ける方が多いってことじゃない」とツッコミも。

それでも「AIが言ってることは間違いじゃない」という岡田氏は、「平均的な力を全員が出して、そしたらコロンビアのほうがちょっと上手。それをどうするかが西野さんであり、日本代表選手達でそれが楽しみ」と言葉を続けた。

さらにAIが3バックを選択していた点に触れると、岡田氏は「3バック、4バック関係なく平均点が下なら何かどっかで先手を取る、勢いをつけたい。そのためには中盤でボールを取ってショートカウンターとか、そういうことをしていきたいと思うと慣れ親しんでいる4バックでやったほうがいい」と持論を展開した。

その上で、ハメスをマンツーマンで抑える役割に酒井高徳を、攻撃のスイッチを入れる役割には乾貴士の名前を挙げた岡田氏。とりわけ乾には「突拍子もないチャレンジとか怖いもの知らずのプレーが必要。わかりきったプレーだけ全員やってたら平均点以上はいかない。それができるのが乾」と期待を寄せた。