ポッタリアン必見です! - ブロードウェイの「ハリー・ポッターと呪いの子」劇場前

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 ロンドンのウエストエンドからニューヨークのブロードウェイに進出した舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」。先日発表された米演劇界で最高の栄誉とされるトニー賞では、演劇部門の作品賞など6冠に輝きました。一体「呪いの子」の何がそんなにすごいのか、ネタバレなしでまとめました!

ポッタリアン感涙もののストーリー

 シリーズ第7弾「死の秘宝」での最後の戦いから19年後、魔法省での仕事に忙殺されるハリーと、次男アルバスの関係をメインでつづった本作。今や3児の父となったハリーが、今年ホグワーツ魔法学校に入学するアルバスを、キングズ・クロス駅9と4分の3番線から送り出すシーンから始まります。小説・映画でも描かれたこの“エピローグ”が実際に目の前で繰り広げられ、大人になったハリー、ロン、ハーマイオニーと再会できる感動といったらありません! 

 パート1は2時間40分、パート2は2時間35分で、それを1日で観るというのが公式推奨の鑑賞法。どのキャラクターが出てくるのかということだけでもネタバレになるということで、それぞれのパートが終わると観客には「#KeepTheSecret(秘密を守って)」と書かれた缶バッジが配られるという徹底ぶりです。脚本は原作者J・K・ローリングらの書き下ろしのため、シリーズのファンであればあるほど一層楽しめる作りになっており、場面が変わって新たなキャラクターが登場するたびに観客は息をのみ、大喜びで拍手喝采です。同じ空間で一つの経験を共有することから生まれるこの感動は、舞台ならでは!

かなり笑える!俳優たちの掛け合いが最高

 トニー賞にノミネートされた俳優陣は、ウエストエンドからやって来たオリジナルキャストです。当初、ハーマイオニー役にアフリカ系女優ノーマ・ドゥメズウェニが決まった際には、映画版のハーマイオニーと印象が違うということで否定的な反応もありましたが、これが全く心配無用でした! ノーマは大人になって威厳をまとったハーマイオニーそのもので、ポール・ソーンリー演じるお調子者の夫ロンとの掛け合いが最高で笑わされっぱなし。ジェイミー・パーカー演じるちょっとよれた感じの中年ハリーも妙にかっこよく、この3人組の相性の良さはずば抜けていました。

 「ハリー・ポッターと呪いの子」の舞台の脚本は翻訳版も出版されていますが、実際に舞台を観て一番印象が違うのがこの“笑い”の部分。舞台はかなり観客を笑わせてくる感じで(そして唐突にシリアスな感動の場面が来て心揺さぶられる)、学生時代はハリーと何かと対立したドラコ・マルフォイの息子スコーピウスもその役割を担う一人。ちょっとオタクでテンションの高いスコーピウスは、誰もが愛さずにはいられないはずです。受賞こそ逃したものの、ハリー役のジェイミー、ハーマイオニー役のノーマ、スコーピウス役のアンソニー・ボイルの3人はトニー賞で俳優賞にもノミネートされました。

魔法が!あの光景が!リアルに目の前に

 「ハリー・ポッターと呪いの子」は作品賞、演出賞に加え、舞台美術賞、衣装デザイン賞、照明デザイン賞、音響デザイン賞に輝いたとあって、ビジュアル&サウンドの素晴らしさも特筆すべきもの。舞台という限られたスペースで次々と現れては消えていく9と4分の3番線、ホグワーツ特急、ホグワーツ魔法学校、そしてさく裂するおなじみの魔法の数々は、映画版のCGに慣れ親しんだファンも大興奮できるクオリティーになっています。(編集部・市川遥)

舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」はニューヨーク、ロンドン、オーストラリア・メルボルンの3都市で上演中