6月16日に行われたAKBの世界選抜総選挙は、SKE48・松井珠理奈の圧勝に終わった。

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 渡辺麻友も柏木由紀も指原莉乃も山本彩もいない総選挙で、下馬評では優勝間違いなしと言われていた松井珠理奈だが、スピーチではあらゆるグループの中でAKBGを一番にしたいと言い放ち、意気軒高なところを見せて万雷の拍手を獲得していたのは、彼女らしい勝者の弁だと感じさせたものだった。

 2位には、同じくSKE48の須田亜香里が入り、指原莉乃の牙城を守ると首位を狙ったHKT48の宮脇咲良は3位とわずかに及ばずの結果となった。

 小学生にしてSKEの顔となり、さらにAKBのセンターにもなった松井珠理奈は、入ったときから『ゴリ推し』『特別枠』と多くのアンチを抱え、いい年をしたアンチから数々の汚い罵声を浴びせかけられながらも、SKEとAKBを牽引し、守り続けてきたレジェンド。 

 2位の須田はSKEの2期生としてグループ入りして以来、「不細工」「でしゃばり」と言われ続け、3列目の端のポジションから総選挙2位まで登りつめた下剋上の象徴。

 きしくも、「背負うものがありすぎた者」と「失うものがない者」のワンツーフィニッシュで、あらためて「なんでもありのAKB」を物語る結果となったのではないだろうかと思う。

 そして、今回のトピックスといえば、37位に入ったNGT48の爆弾娘、中井りかだろう。スピーチでファンへの感謝を伝えたあと、文春砲につかまったことを告白したのである。

 一瞬、騒然となった会場ではあったが、なにせ昨年は須藤梨々花による結婚発表という大波乱があったうえ、元々毒舌のヒールとしてのキャラを確立しつつある中井だけに、ごく一部の例外を除いては、あまり騒ぎ立てることもなく、本人もその夜のTwitterで「腹が減った」とつぶやくなど通常運転だったのは意外を通り越して、むしろ安心した。

 しかしながら、この選挙そのものは、かつての活力のようなものは確実に失われつつある。

 選挙券のついたCD『Teacher Teacher』は、空前の売り上げを記録したが、その割には選挙に出ているメンバーの知名度は年々下がり続けている。

 おそらくベスト10に入ったメンバーのうち、アイドルに興味のない人が名前を挙げられるのは半分もないだろう。

 僻地の狭い村中で金だけが飛び交う異常事態をこれ以上続けることに何か意味があるのだろうか?