卓上ホルダーが便利に進化した新型「かんたんケータイ」を写真でチェック!

既報通り、KDDIおよび沖縄セルラー電話は5月14日に携帯電話サービス「au(エーユー)」向け「2018年夏モデル」として約3.4インチFWVGA(480×854ドット)TFT液晶を搭載した折りたたみ型フィーチャーフォン(従来型携帯電話)「かんたんケータイ(型番:KYF38)」(京セラ製)を発表しました。

発売時期は2018年7月下旬以降を予定しており、発売に先立ってauショップなどの店頭や公式Webストア「au Online Shop」などにて事前予約受付が実施されています。

主にシニア世代向けとしてラインナップされるかんたんケータイシリーズは常に一定の需要があり、現在も細かなブラッシュアップとともに継続して新機種が発売されていますが、本機では卓上ホルダーの利便性向上が大きな特徴となっています。発表会場に併設されたタッチ&トライコーナーにて実機に触れる機会がありましたので、写真とともにご紹介します。


本体カラーはシャンパンゴールド、ロイヤルブルー、ワインレッドの3色


■携帯電話を充電器につないだままにしている年配者が多いことから得た逆転の発想
前述のように本機の大きな特徴が充電用卓上ホルダーの利便性向上とその連携機能です。本体に付属される卓上ホルダーにはスピーカーが内蔵されており、卓上ホルダーに接続している際に着信などがあると卓上ホルダー側のスピーカーから着信音が流れ、そのまま受話するとスピーカーフォン(ハンズフリー通話)に自動的に切り替わるというものです。


充電台にハンズフリー用スピーカーを備える点が斬新だ



端末を開いて操作しながらスピーカーフォンとして利用しやすい角度になっている


卓上ホルダーに接続している場合本体がマナーモードであっても卓上ホルダー側のスピーカーから着信音が鳴るように自動的に切り替わる「おうちモード」が本体に標準設定してあり、ユーザーが何も意識せずにスピーカーフォンを便利に使えるようになっています(設定はオフにもできる)。

普段家にいることが多い年配層の場合、常に持ち歩く習慣がないために充電用卓上ホルダーに携帯電話を置いたままの人も多く、携帯電話本体をマナーモードにしていて着信音に気が付かない人なども多いことからこの発想に至ったと説明員は解説します。

またスピーカーフォン機能を使いやすくしたことで年配の方が家族みんなで通話することも可能となり、離れて暮らす家族とのコミュニケーションにも役立つ機能としてアピールしていきたいとのことです。

なお、展示されていた卓上ホルダーのデザインはまだ若干変更される可能性があるとのことで、発売に向けてさらに使いやすくブラッシュアップを行う予定です。


卓上ホルダー側の充電・通話用端子部は本体を取り外すときに前に引っ張って外そうとして折りやすいことから若干前後に可動するように工夫がされている


■とことん年配者に配慮した使いやすく頑丈な本体
大きく押しやすい独立したテンキーやスライド式の電源キーなど、誤操作を防ぐための本体デザインや機能性は従来機種を踏襲しています。防水・防塵性能に加え耐衝撃性能にも優れている点は京セラ製端末らしい作りです。

大きな文字サイズで見やすく表示する「でか文字」やサブ液晶にも大きな文字の時計などを表示する「でか時計」をはじめ、次に操作するボタンを光で教えてくれる「光で操作ナビ」なども従来機種同様に搭載。画面のどこに耳を当てても音声が聞こえる「スマートソニックレシーバー」も搭載しています。


背面のサブディスプレイには大きく読みやすい「でか時計」などを表示できる



裏面には約800万画素CMOSカメラ



接続端子はmicroUSB端子



ヒンジ部。横幅が小さく若干厚みがあり角のないデザインになっているため年配の方でも操作性やホールド感が良い


テンキーや本体横にある各種キーにも大きな文字で分かりやすく印字されており、間違えにくいデザインを採用しています。また本体右側面にある「読み上げ」キーを押すと、メニューやメール、目覚まし時計、電卓、カレンダー、歩数計などを音声で読み上げてくれます。


ブザーキーは防犯用で長押しすると大音量の防犯ブザーが鳴る



読み上げキーを専用キーとして配置しているのが非常に便利だ



メインディスプレイは約3.4インチ・フルワイドVGA(854×480ドット)TFT液晶



メニュー画面や着信履歴なども大きく見やすい



終話キーから独立したスライド式の電源キーは分かりやすく従来機から好評だと説明員は話す


■京セラらしさを詰め込んだかんたんケータイ
フィーチャーフォンやスマートフォンに限らず新しい機能やアプリの操作を覚えることが難しい年配層が使う携帯電話型端末は新しい要素を付け加えにくいのが端末メーカーの悩みの1つですが、使いやすさや分かりやすさを損なわずに利便性だけを向上させてきたスピーカー付きジュウン電用卓上ホルダーのアイデアは非常に面白く実用的だと感じました。

こういったアイデアが実現したのも普段からユーザーの声を丹念に拾い上げているメーカーだからこそといった感もあり、高性能さや多機能さよりもシンプルさや使いやすさを重視する京セラらしい端末だと言えます。これまでかんたんケータイを使ってきた方の買い替え需要にはオススメの端末ではないでしょうか。


便利をかんたんに




記事執筆:秋吉 健


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