韓国MVNO、9年前のiPhone 3GS(新品)を販売開始。同梱品全アリで約4500円


韓国のMVNOであるSK Telinkが、なぜか9年前に発売されたiPhone 3GSの再販を発表しました。中古品ではなく、未開封のまま倉庫に長らく放置されていたもので、本体については新品です。

同社は部品に問題がないかを確認した上で、別の箱に再包装したとのこと。オンラインモール「SK Seven mobile online mall」のオープン記念として、今月中に44,000ウォン(約4,500円)で販売予定とされています。

iPhone 3GSは2009年6月にグローバル市場向けに発売。前機種のiPhone 3Gからカメラも性能アップし、当時は「速さは力」とまで言われた最先端スマホでした。

さすがに9年前のデバイスだけに、サポートはiOS 6止まりで、韓国で人気のカカオトークをはじめとする最新アプリの利用は不可能。通話やテキストメッセージといった基本的な「電話」機能しか使えませんが、受験生向けの「ネットに繋げないスマホ」的なニーズもあるかもしれません。

とはいえ、純正品の充電器やケーブル、イヤホンが同梱され、ほとんど市場に流通してない「新品」ということで、約4,500円は十分にお買い得感のある価格。SK Telink関係者も「アップルマニアを中心に、オンラインモールの訪問者が増えると期待している」と話題作りを狙っているようです。

すでにiPhone 3GSは「ビンテージ製品とオブソリート製品」のリスト入り、ハードウェアサポートも打ち切られているのが難点といえば難点。しかし約4,500円というお安さを考えれば、コレクションや観賞用として割り切って大勢のマニアが殺到するのかもしれません。