21世紀フォックスはどうなるのか
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 米ケーブルテレビ大手のコムキャストが、米21世紀フォックスのコンテンツ事業の買収を正式に提案したと The Hollywood Reporter などが報じた。コムキャストは、米ウォルト・ディズニー・カンパニーが昨年に提示していた524億ドル(約5兆7640億円、株式含む)を上回る、全額現金650億ドル(約7兆1,500億円)を提示。21世紀フォックスをめぐって、コムキャストとディズニーが対決する格好となった(1ドル=110円計算)。

 フォックスは昨年12月、映画やテレビ事業を米ディズニーに524億ドルで売却することに合意したと発表。実は、コムキャストも昨年に買収の提案をしていたものの、フォックス側は独占禁止の観点から米司法省反トラスト局に認められない可能性があると判断し、ディズニーの提案を受け入れた。

 しかし今月12日(現地時間)、同様のケースである、通信大手AT&Tによるタイム・ワーナー(ワーナー・ブラザース、CNNなどが傘下)の買収を米連邦地裁が承認。その結果を受けて、コムキャストはフォックスに買収を再提案した。同サイトによると、フォックス側はコムキャストの提案を注意深く検討したいと回答しているとのこと。フォックスはディズニーによる買収計画の是非を問う株主投票を7月10日に予定している。

 コムキャストによる買収提案の背景には、ストリーミングサービス事業を手掛けるNetflixやAmazonなどとの競争激化があげられている。ディズニーも独自のストリーミングサービスを2019年よりスタートさせる予定で、フォックスを買収することでそのコンテンツの充実をはかろうとしていた。(編集部・石神恵美子)