志尊淳、浅香航大、小越勇輝、堀井新太と20代俳優群の中でも実力派と名高い4人が挑んだ映画『劇場版 ドルメンX』。宇宙人である隊長、イチイ、ニイ、サイが、地球を汚さず&戦争もせず「地球侵略」を果たすため、“No.1アイドル”になって地球人の心をつかみ侵略を試みる、というハートフルな内容だ。
「イケメンだからちょろい」とたくらむ彼らだが、意外にも厳しい道のりにこれまで持ち得なかった嫉妬や絶望という感情を胸に抱え、ひたすら努力する。その姿は、思いもよらぬ感動を呼び寄せ、一種のスポ根ムービーとして仕上がっている。

「島ぜんぶでおーきな祭 第10回沖縄国際映画祭」にて、宇宙人に扮した彼らのインタビューを実施した……のだが、突然、くっきー(野生爆弾)が乱入。というのも、くっきーが本作の楽曲プロデュースを行っており、主題歌「参上!! ドルメンX」と、ドラマ版での主題歌「ナミダまで心臓(ハート)」の2曲を提供していたりする。芸人としての活動以外に、アート方面の才能を花咲かせているくっきーは、芸歴24年の間に多くの作品も生み出してきている。せっかくなので、5人にわちゃわちゃと語らい合ってもらった。

【沖縄国際映画祭】『劇場版ドルメンX』舞台挨拶で志尊淳「愛が伝われば」

――はじめに。ドルメンXのメンバーは4人とも息ぴったりだと聞いております。11日間の撮影期間の中で、どうやって深まっていったんですか?

堀井 え〜、はい、隊長(志尊)!

志尊 元々、各々が知り合いだったので、ゼロからのスタートではなかったんです。何と言っても、皆の空気感がマッチしていたのが一番大きくて。マイペースにやりつつ、固まるときは固まれる、無理をしていない感じが、すごくよかったのかなって。

堀井 勝手にそうなっていく感じがね。

志尊 自然な、ね。

堀井 個性がバラバラなので、かぶる人もいないし、居心地のいい空間が勝手にできた、という感じです。

志尊 本当に。さっきから、このワタナベエンターテインメントのコンビ(志尊、堀井)がしゃべって、このふたり(浅香、小越)は、振らないとしゃべってくれない(笑)!

浅香 え? エー・チーム(浅香の所属事務所)、話してもいいっすか?

全員 (笑)。

浅香 ダンスの練習をクランクイン前からやったことが、僕はやっぱり大きかったです。短い時間でしたが、本当に必死に、一生懸命にやって。自分との闘いもありましたし、周りの皆が一生懸命やっている姿を見て、自分にも火がついたりして。ダンス練習を通して、自然と絆は生まれていった気がします。

――ダンス練習は、かなり激しかったですか?

志尊 激しかったですねぇ。長いときは、1日めちゃめちゃやったよね?

堀井 うん。

志尊 8時間とか。

全員 やった、やった。

――とはいえ、皆さん基本ダンスはできますよね?

堀井 まあ……アップダウンくらいは……。

全員 (笑)。

志尊 そうですね。皆、ダンス経験はありました。

――序盤はぎこちなく踊る場面が多いので、下手に踊るほうが難しいのかな、と逆に思ったりもしたのですが。

志尊 確かに、下手に踊るのは難しいですよね。

浅香 でもジュンジュン、下手に踊るの、うまかった。

志尊 うまかった(笑)? うん、僕も結構気に入っていて(笑)、自分で見て笑ってた!

浅香 味しめてたもんね(笑)。

志尊 バレてた?

小越 (笑)。僕は必死でした。期間が短い間に3曲の振りがあって、歌詞も覚えたりという作業があったので、ギュッとした時間で覚えないといけないことが多かったりして。すごく集中力を使いました。

志尊 でも、勇輝は何も言わずやっていたよね。

浅香&堀井 うん。

小越 全然、そんなことないです。

浅香 撮影の直前まで、隅のほうで練習していたもんね。

小越 心配性なので、失敗しないようにと思ってずっと考えていました。それぞれの役の個性がどんどん濃くなっていって、ドルメンXというチームになっていっているのは、すごく素敵だなと思いながらやっていました。

浅香 僕は、皆でのダンス練習を毎回、毎回動画に録画していたんです。家に帰って観返してイメージトレーニングをしていたんですけど、脳内で踊っている自分の姿と、動画に映る自分の姿があまりにも違いすぎて! 衝撃でしたよ(笑)! 肉体が劣っているな……という感じで(笑)。脳みそに体がついていっていないの!

志尊 本当!?

浅香 本当、本当。だから、見せ方については動画を観て研究はしましたけどね。皆それぞれやったと思うんですけど。

 

くっきー (突然登場)おはようございまーす!

 

全員 !!! おはようございます!

くっきー 来ちゃった。

全員 (笑)。

くっきー よろしくお願いします。昨日、映画を観て面白かったし、感動しましたよ。勝手に座ってええ?

――どうぞ、どうぞ。では、ここからはくっきーさんもお迎えして、皆さんでトークを。くっきーさんは楽曲を手掛けていらっしゃいますが、映画で流れているのを聴いて、いかがでしたか?

くっきー 自分が作っていること関係なく、フラットな精神で観たんですよ。いや〜、なじんでましたね〜〜。

全員 (笑)。

くっきー なじむ、なじむ。びっくりですよ(笑)。

――歌った皆さんは、くっきーさんの楽曲について、どのような感想をお持ちでしょうか?

志尊 僕は個人的にくっきーさんが作る歌が、すごく好きだったんです。テレビ番組でもよくやられていて、観ていました。『ドルメンX』の楽曲をくっきーさんが作ってくださると聞いたとき、めちゃめちゃうれしくて! 最初は、クランクインする前に曲をいただきました。まだ撮影にも入っていなかったので、世界観をつかめていないときに聞いて、「何だ、この歌は!?」と、衝撃が走ったんです。撮影を進めていくと、めちゃめちゃいい歌に思えて。

くっきー くくっ(照れ笑い)。

全員 (笑)。

志尊 「ナミダまで心臓(ハート)」で、こんなに泣くとは思わなかったですね。

――歌っていて、気持ちが乗った感じですか?

志尊 はい。すごく感情的になれるというか、すごく素敵で。歌を録るときは指導もしていただきましたし。

くっきー そうそう、一緒にね。

――くっきーさんは、どんな風に指導をされたんですか?

くっきー 喉がね、ちょっと乾燥してカサついてたから、いっぱいの×××××(NGワード)を塗ってね(笑)。

堀井 え? 何? ×××××って何?

志尊 あのね……冗談ってわかって(笑)。

くっきー 下ネタですわ。

全員 (笑)。

堀井 ごめん、素直だから聞いちゃう(笑)。

――話、戻します(笑)。曲を聴いた感想を引き続きお願いします。

浅香 曲をいただいたとき、くっきーさんの声でデモテープが入っていたんです。その完成度が高すぎて、そしてクセが強すぎて。

全員 (笑)。

浅香 やっていても、全然音が取れないんですよ(笑)。

くっきー (笑)。

浅香 何が正解か、わからない!

くっきー そうっすね! 語り系なんでね、尾崎(豊)世代なんで。

志尊 そっか(笑)、そこからなんだ!

浅香 だから掴むまで時間はかかりましたけど、1回覚えると、やっぱりクセになります。すごく気持ちよく歌わせていただきました。

くっきー ありがとうございますぅ。

小越 僕も最初聴いたときは、すごく衝撃的で……それこそ、個性が強くて。4人の声をそれぞれの役でくっきーさんが歌っていらっしゃって、「こういう感じかな?」と自分の中で少しずつ作り上げていった役が、そっちに引っ張られるくらいで。

くっきー (笑)。

小越 くっきーさんのほうが正解なのかなと思うくらい、くっきーさんの中で作り上がっているものが素敵だったんです。聴けば聴くほどクセになって、耳から離れない。踊っているときも、皆で「これ、本当にクセになるよね」「耳から離れないよね」と言い合って、自然に歌っちゃったりしました。家にいるときも思い出してしまうくらい、引き込まれる曲でした。

くっきー ありがとうございます。耳付着型。

全員 (笑)。

堀井 僕も衝撃的!、と思いました。曲と歌詞がマッチしたらどうなるのか、最初は正直、理解できなくて。けど、お芝居をやっていくにつれ、それぞれのキャラにすごく当てはまっていて、曲調にも全部に意味があるんですよね。僕らにぴったりの曲だなって思いましたし、歌っていくと、家に帰っても、歩いているときでも、電車の中でも、「ド・ル・メ・ン……♪」と口ずさんでる自分がいたりとか(笑)。作品にぴったりの曲をいただいたと思って、本当にくっきーさんには感謝しています。

くっきー 何、何、改めて(笑)。

――くっきーさんは皆さんのお芝居を観てからではなく、想像して、楽曲を作られていかれたんですよね?

くっきー そうですね。先生に歌詞をもろて、曲調がどんどん変わっていくのをどうしようかな、と思って。

――そう悩みながらも、結構すぐに完成するものなんですか?

くっきー そうですね。ピアノの鍵盤、一発叩いたら。

全員 (笑)。

堀井 すげえ!

志尊 ピアノ、ありましたっけ?

くっきー ピアノ、ない。ピアノ、できないすけど。

全員 (笑)。

――くっきーさんに、ドルメンXのメンバーはどう映っていますか?

くっきー なんかね、言い方はあれかもしれないけど、かわいくて。大金持ちやったら、全員養子に入れたい。

全員 (笑)。

くっきー 部屋に入れてね、定時に飯を与える。定時になったら、テレビ消して、っていう生活を送りたいですね。くっく(笑)。

全員 (笑)。

くっきー それくらい、自分の手の中に入れたいくらい愛おしい存在……ってことです。

志尊 本当ですか(笑)?

くっきー (笑)。

――なかなかない機会かもしれないので、ドルメンXメンバーの皆さんから質問があれば……。

くっきー いやいや、ないっしょ(笑)?

志尊 ご一緒できる機会なんてないと思っていたので、今回こういう形でご一緒できて感激です。くっきーさんは、僕ら世代のカリスマなので。本当ですよ!

くっきー 前、会うたときも言うてはった、「すごい人気ですよ」って。紹介してーな、これ(女性のことの様子)。

志尊 じゃあ、後ほど(笑)。

くっきー 後ほど(笑)。

志尊 それくらい、僕はずっと好きだったので。

堀井 僕もくっきーさんの動画をずっと観ていたりして。お花畑の……。

くっきー ああ、「お花を摘みに来たの」ね?

堀井 そうです、あれ、大好きなんです。

くっきー かわいいでしょ? あれ。

堀井 かわいい! あの発想は、どこから出てくるんですか!? 素人みたいな質問ですけど(笑)。

くっきー いやーっ、はっはっはっは!! 完全に思いつきですわ。レオタード履きたいな、思って、着て、お花飾りたいな、思って。舞台に出て「何しに来てんの?」「お花を摘みに来たの」って。

堀井 インスタとかでも、よく見るんですよ。

志尊 そうだね!

堀井 スヌーピーの真似、めちゃめちゃ怖いんすよ。

志尊 テディベアなんて、もっと、めっちゃ怖いからね?

浅香 (笑)。

小越 びっくりした(笑)。

志尊 僕『ドキュメンタル(HITOSHI MATSUMOTO presents ドキュメンタル)』を観たとき、衝撃が走りましたもん。

くっきー でも、どっかかわいく見えてくるでしょう(笑)?

志尊 そうですね、愛らしくなってくる。

全員 (笑)。

――志尊さんは、特にくっきーさんを敬愛していらっしゃる。

志尊 いつか、白塗りで顔で物まねをしてもらいたいです!

くっきー ああ、全然できますわ!!

志尊 できますか!?

全員 (笑)。

くっきー できる、できへんの顔あるんすわ。できる、できる。今度やりますわ。舞台挨拶とかでね。

――楽しみにしております。では、最後に皆さんから一言ずつコメントをお願いします。

堀井 じゃあ、僕から。『劇場版 ドルメンX』は、普通の生活をしていたら忘れがちなことを、もう1回思い出させてくれる熱い映画です。観た人はきっと何かを得られると思うので、観てほしいです。

小越 撮影期間から、1回撮影が終わって皆で取材をしていても改めて思うことは、本当にすごく愛の詰まった作品だと感じています。原作の高木(ユーナ)先生をはじめ、監督やプロデューサーさん、キャスト、全員の愛が詰まってできた作品です。心から楽しめる作品だと思うので、気軽に足を運んで観ていただき、笑顔になってもらえたらと思います。

浅香 めちゃくちゃピュアな作品だと思うんです。観てくださる方も、童心に帰って素直に楽しんでいただけます。この作品で受けたストレートな気持ちを持って、映画を観終った後の人生が少しでもピュアに生きられる瞬間が生まれたらいいな、と思います。

志尊 実際、ドラマ版も関東でしか放送されない予定でしたが、反響をいただいて、全国各地で放送されたりもしました。応援してくださっている皆さんの力は大きいと思います。最近、取材をさせていただいている中で、いろいろなことを考えたんですけど、「この作品はこうで」と言うよりも、とにかく観ていただけたらわかる世界観なので。そして、絶対に笑顔で帰れる作品だと思うんです。すごく人間くさい情の映画になっているので、よろしくお願いします。

くっきー 僕も? うん。映画には音楽って絶対必要でしょう? 音楽のない映画なんて存在しないですから。メインの曲を僕は作らせてもらったわけで、それがなければ、この映画は成立せえへんかったし。言うたら、僕のおかげで、この映画、成り立ったんだって。

全員 (笑)。

くっきー ああ、原作もありますよ? 原作の先生のすごさがありますけど、あったとしてもね。『ドルメンX』は成り立たなかったって思うんでね。『ドルメンX』を観た全員が僕に感謝せな。僕が一番偉いです。

全員 (笑)。(インタビュー・文=赤山恭子、写真:You Ishii)

映画『劇場版 ドルメンX』は2018年6月15日(金)より全国ロードショー。

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