最初に食べると良いと言われるが

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 食事の際、野菜を最初に食べる「ベジファースト」が浸透してきている。現在、一大ブームになっている“医師が執筆する「食事本」”では、野菜の食べ方についてどのような評価がなされているのか。

『医者が教える食事術 最強の教科書』(牧田善二・著)はこれを支持。繊維質が豊富な野菜を最初に摂取すれば、その後の糖質の吸収が穏やかになり、太りにくくなるメリットを解説している。

 また『医師が実践する超・食事術』(稲島司・著)では、「最初に野菜を食べると、他の順序よりも多く野菜を摂取できる」という実験結果も紹介している。

 しかし、『医師が教える疲れが抜けない人の食事法』(本間良子、本間龍介・著)では、必ずしも「野菜を最初に食べること」を強調していない。それより重視しているのは「炭水化物の前に何を食べるか」だ。

〈炭水化物の前にたんぱく質を摂ることを、自分のルールとして定着させてしまうといい〉

〈炭水化物を摂る前にサラダなどで食物繊維を補ったり、炒め油やドレッシングに良質の油を使ったりすることで、急激な血糖値の上昇を避けることができます〉

 著者でスクエアクリニック院長の本間良子氏がいう。

「この本は『いくら寝ても疲れが抜けない人』に向けて書きました。強い疲労感に悩む人の多くは、ストレスによって『副腎』という臓器が疲れています。この臓器は弱ってしまうと、ホルモン分泌に異常が生じ、疲れが取れにくくなったり、風邪を引きやすくなるなど様々な不調に繋がります。

 血糖値の急上昇は副腎疲労を招きやすい。そのために重要なのは炭水化物摂取の前にたんぱく質や脂質を十分に摂ることです。もちろん野菜を最初に食べるのもいいですが、サラダばかりで十分に肉や魚を食べず、たんぱく質を減らしてしまうと肝臓や腎臓の不調を招いてしまう恐れがある」

「ベジファースト」よりも留意すべきは「炭水化物ラスト」のようだ。

※週刊ポスト2018年6月22日号