楽天モバイルは、料金プランの「スーパーホーダイ」の内容を拡充し、6月14日20時から申込受付を開始する。

 また、メーカーのファーウェイからアナウンスされていたように、Androidスマートフォンの「HUAWEI P20」(6万9800円、税抜、以下同)と「HUAWEI P20 lite」(3万1980円)の取り扱いも開始する。オンラインでは6月14日20時から受付を開始し、一部の店舗では15日に発売する。

 Web上の施策として、「P20」ではファーウェイ製のノイズキャンセリングイヤホンが、「P20 lite」では手帳型ケースと保護フィルムが、いずれも非売品・数量限定でプレゼントされる。またオンラインストアで機種変更すると10%引きになり、ファーウェイ製品をすでに使っていた場合は1000円引きも適用される。

 14日に開催された発表会ではファーウェイのゴ・ハ氏も登壇、最新の数字として、P20シリーズのフラッグシップモデルは発売から2.5カ月間で600万台を超える出荷を記録していることが紹介された。

楽天 執行役員 楽天モバイル事業の大尾嘉宏人氏が「HUAWEI P20」などを紹介

「HUAWEI P20」

「HUAWEI P20 lite」

ファーウェイのゴ・ハ氏も登壇

“最強のスーパーホーダイ”をうたう、3つのポイント

 今回の「スーパーホーダイ」の拡充は、新たに「スーパーホーダイ」を契約するユーザーが対象。オンラインでは6月14日20時から、店舗では6月15日から新しい「スーパーホーダイ」を契約できる。

 料金プランの「スーパーホーダイ」は、最低利用期間を1年、2年、3年から選択でき、月間のデータ通信容量を使い切っても、1Mbps(混雑する12時からと18時からの各1時間は300kbps)の通信速度で利用できるというプラン。最小のプランSは月間2GBのデータ通信容量が付与され、プランMは6GB、プランLは14GBとなっている。今回の拡充で24GBのプランLLも追加されている。

 「スーパーホーダイ」では、指定した最低利用期間を過ぎると、長期契約や自動更新ななく、契約解除料も不要。

 楽天 執行役員 楽天モバイル事業の大尾嘉宏人氏は、すでに楽天モバイルの音声通話プランでは7割のユーザーがスーパーホーダイを選択していることを紹介。「この人気のプランを“最強のプラン”にしたい」と全方位でサービスの拡充を図ったことをアピールした。

これまでのスーパーホーダイの特徴

割引

 今回の拡充により、新しい「スーパーホーダイ」には「楽天会員割」が用意され、最低利用期間に関係なく2年間毎月500円引きになる。

 加えて、最低利用期間3年を選択した場合は、2年間毎月1000円引きに、最低利用期間2年の場合は2年間毎月500円引きになる。

 さらに楽天のダイヤモンド会員は、1年間限定で、毎月500円引きになる。

 これにより、例えば「スーパーホーダイ」のプランS(月額2980円)の場合、最低利用期間3年を選択すると、2年間は月額1480円になる。楽天のダイヤモンド会員の場合、1年間は月額980円で利用できる。

月間24GBのプラン追加

 「スーパーホーダイ」に月間24GBの大容量プラン「プランLL」が新たに追加される。プランLLは、最低利用期間が3年の場合で月額6980円。上記のように楽天会員なら2年間毎月500円引きが適用され月額5480円に、ダイヤモンド会員ならさらに、1年間は毎月500円引きになり月額4980円になる。

かけ放題は1回10分に拡大、契約解除料も変更

 「スーパーホーダイ」の電話かけ放題サービスは、料金はそのままに、1回5分から1回10分に通話時間が拡大する。7月1日からの通話が対象で、この施策については既存ユーザーも対象になる。

 新しい「スーパーホーダイ」の内容をみると、これまでスーパーホーダイ向けに実施されてきた割引の一部が、割引額が同じで形態を変える、付け変わるような形になっている。これに関連して、これまでのスーパーホーダイの契約解除料は、解約する時期によって金額が異なったが、新しいスーパーホーダイの契約では時期に関係なく9800円に変更される。

複数の契約に適用するキャンペーン

 家族などを対象にした、2回線以上の同時購入で特典を適用する「プラス割キャンペーン」が実施され、2回線目からは契約事務手数料が無料に、基本料は3カ月間は無料になる。また端末は、「arrows M03」なら1円になるなどの特典も用意される。

 このほか「楽天コミュニケーションズ光」を同時に申し込むと1万円がキャッシュバックされるキャンペーンが実施されている。

そのほか

新プランも3年間の契約、MNOの楽天はどうなる?

 楽天は、ドコモやKDDI、ソフトバンクにならぶMNOとして携帯電話事業に参入することを表明、1.7GHz帯の免許を取得している。サービス開始は、約1年半後の2019年10月を予定している。

 14日の「楽天モバイル」の発表会では、最低利用期間が3年といった数字が並んだことで、質疑応答や発表会後の囲み取材で、MNOの楽天と「楽天モバイル」をどう共存させていくのか、あるいは、いつ統合するとのか、といった点に質問が集中した。

質疑応答

 大尾嘉氏は「MNO開始後も、今回発表のプランは利用できMVNOの楽天モバイルも利用できる」と回答。加えて、「楽天としてMNOで良質なネットワークを作っていくつもりであり、最終的には、MVNOの楽天モバイルのユーザーも、MNOの楽天に移行していただけたらいいなと思っている。ただ、今の楽天モバイルのユーザーには、確実に、不利になることはしないし、移行にはメリットがあるようにする。楽天モバイルのユーザーは、安心して3年のプランも選択してもらえれば」ともコメントしている。

 囲み取材でも、念を押す形で「今から3年後の時点でも、ドコモのネットワークを借りられていることを担保しているのか? 間違いなく、大丈夫か?」と聞かれると、大尾嘉氏は「はい」と回答している。

大尾嘉氏

 この話題でポイントになっているのは、「楽天モバイル」に回線を提供するNTTドコモの対応。ドコモは、同格のMNOとなった楽天に対し、MVNOに対するように回線を提供することは難しいという(ある意味では当たり前の)方針を示しており、ドコモの吉澤社長は、楽天に免許が付与された4月9日、「(MVNOも)同時に、というのは少し違うのかなと思う。(MVNOとMNOの)2つがずっと存在することにはならないと思う」とコメント。結果的に、ドコモ網を使う既存の楽天モバイルが、時期は不明ながら、ずっと同じサービスを提供し続けることは難しくなることが示唆されている。

 同様の事例は過去にもあり、ウィルコム(当時)はW-CDMA網についてのみMVNOとしてドコモから回線の提供を受けサービスを提供していたが、ウィルコムがソフトバンクの子会社になると、ドコモから回線を借りることが難しくなり、サービス継続のため同サービスのユーザーだけ他社に移管される措置が取られたことがあった。

 なお、この日の発表会はMVNOの楽天モバイルに関するものであり、MNOの楽天とのプランと棲み分けといった、MNOの施策に直接関係する質問には、時期尚早として回答されていない。