岩手県大槌町の旧庁舎内部。津波が到達した2階も天井がはがれ落ち、住宅の一部だった木材などが流れ込んだままだった=2018年6月13日午前、福留庸友撮影

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 東日本大震災で職員多数が犠牲になった岩手県大槌(おおつち)町の旧庁舎内部が13日、報道陣に公開された。

 7年たった今も内壁や床、天井には津波の直撃を受けた生々しい傷痕があり、波にのまれ、止まったままの時計も残されていた。

 当時、庁舎前で災害対策本部の準備をしていた職員20人と庁舎内にいた8人の計28人が津波に襲われ、亡くなった。庁舎内から屋上に逃れて助かった人も23人いた。屋上に上るハシゴは今も残っていた。

 町は旧庁舎の解体を決め、来週にも本格的な工事を始める予定だが、亡くなった職員の遺族らが11日、「検証が終わっていない」と解体差し止めの仮処分を申し立てている。(本田雅和)