ベンチで長友が感じ取ったのはチームとしてのまとまりだ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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[親善試合]日本4-2パラグアイ/6月12日/チボリ・シュタディオン

 6月10日、周囲の度肝を抜くヘアチェンジで練習に姿を見せた長友佑都は、12日のパラグアイ戦をベンチから眺めた。

 ウォーミングアップスペースに向かう場面もあったが、最後まで出場機会は与えられず。それでも、西野体制初勝利の喜びを仲間たちと分かち合い、「今日は特に前線の選手、オカ(岡崎)にしても(香川)真司も武藤(嘉紀)も乾(貴士)も、あれだけ前から追って戦ってくれたら、後ろは楽になる。二度追いも何度もして、泥臭くやってくれた。戦う姿勢を見せてくれたからこその勝利」とチームの頑張りに頬を緩ませた。
 
 ピッチに立った選手を労った長友だが、ベンチメンバー側にも変化があったという。
 
 長友が「本当にひとつになっていたと思う。見ている選手も一緒に戦っている気持ちでやろうという声が何度も飛んでいた」と言うように、この日はまるで違った。スタメンから漏れた面々は懸命に檄を飛ばし、チームを盛り立てる光景が随所に見られたのだ。
 また、事あるごとに目の前で起こったプレーについて議論を交わした点も見逃せない。「自分たちが出た時に備えて、『今のところは行かせないようにするか、ラインのコントロールはどうするか』という声がベンチで出ていた」と長友は試合中の様子を振り返りつつ、「これこそチームがひとつになることだなと。僕はそう感じながら試合を見ていた」という。
 
「ポジティブな雰囲気が流れることは良い状態だなと思いますけど、危機感は常に持っておかないといけない」と長友が気を引き締めたように、ロシア・ワールドカップで何かを成し遂げたわけではない。しかし、チームとして前進したのは確かで、「良い材料でポジティブなものがたくさんあり、これをやればある程度戦えるというのは見えた」という背番号5の言葉には自信が漲る。ロシア・ワールドカップの初戦まで残り1週間。最終局面で変わったのは長友の髪色だけではないようだ。

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