結婚すると避けられないのが義実家とのつき合い。楽しかったり助かったりするのと同時に、文化や習慣の違いに戸惑うことも。

ESSEonlineでは、義実家にまつわるアンケート調査を実施。今回、「金銭感覚」にスポットを当てたところ、驚くようなエピソードが飛び出しました。


義実家との金銭感覚の違いでトラブルに…!(写真はイメージです)優子さん(仮名・結婚5年目)の場合:義父が1億円の借金を残して他界。内職で家計を支えています

優子さんの義実家は結婚当初、地元でも有名な名家でした。それが、結婚後に同居してしばらくすると、借金があることが判明。
義父はギャンブルや事業拡大にお金を使う、義母は食べ物などなんでも国産にこだわるなど、お金の使い方が上手ではなかったのです。

●ギャンブル依存からお年玉を勝手に使う義父

義父は会社を経営していたころ、お客さんには優しく評判もよかったものの、家族に対してはワンマンで、皆を振り回すタイプ。
「まさかこんなにも義家族によってお金の苦労をさせられるとは思っていなかったです」と優子さんは振りかえります。
ギャンブルにも依存していた義父の借金は日に日にふくらみ、挙句には、子どものお年玉にまで手をつけたことも。

また、品質を求めて高級品ばかり購入する義母のこだわりにも、結婚当初から戸惑っていたという優子さん。
金銭感覚が合わないのに加えて、タオルをたたみ直される、家具を勝手に模様替えされるなど、優子さんの領域に踏み込んでくるところにもイラ立ちを感じるようになってしまいました。
「お義母さんがよかれと思ってやってくれているのはわかっているのですが、物事に細かく、経済状況を考えてくれないことに悩みました」

●嫁である優子さんが子育てをしながら内職を

義父は1億円の借金を残して他界。義実家は相続放棄せず、50年以上続いた家業をたたみました。
優子さんは現在、工場勤務の夫の収入のたしになればと内職をしているほか、義家族がなかなか義父の残した借金の対応をしないため、自らが市役所に出向き、相談もしているそう。

「金額があまりに大きいだけに不安で…」という優子さんの苦労を気にも留めず、義母は相変わらず独裁的なやり方を貫き、お金のかかる冠婚葬祭もすべて勝手に仕きっています。優子さんやほかの家族の意見はいっさい無視。
現在は同居を解消。距離を置くことで、優子さんも心のバランスを保っています。

真樹さん(仮名・結婚17年目)の場合:私たちにお金を催促する義父に不信感しかありません

続いて取材したのは、結婚後すぐに同居をはじめた真樹さん。義父が思ったことをなんでも口に出すタイプだということがわかり、当時は小さなことにも傷ついていたそうです。
さらに、真樹さんの一日の行動をチェックし、外出も思うようにできない日々が続き、ストレスが溜まる一方でした。


写真はイメージです●「孫の祝いごとは嫁の実家がするもの」という考えの義父

お金がないわけではないのに、結婚式でもいっさいの援助をしてくれなかった義実家。真樹さんたち夫婦にお子さんが生まれてもお金に関してはシビアで、財布のひもをゆるめることはなかったそう。
「私の住む地域では、五月人形などの初節句の品は結納金から出すのが一般的なのですが、義父は『嫁の実家から出してもらわないと』という考え方でした」と、真樹さん。

●お金を無心するようになった義父に、今では夫も距離を…

そんな義家族とは、2年ほどたって別居に成功。それでも、別居してからも月に1度は手料理を持って遊びに行っていたそう。
しかしある日、義父から「自宅のお風呂が壊れて、修理代に30万円かかる」と相談が。

「夫ではなく、私に修理代金のうち20万円を用立てしてほしいと電話がありました。専業主婦をしているのでお金に余裕があると思ったのでしょう。もし本当にお金に困っているなら、夫を通じて正式に相談してくれればいいのに…と呆れてしまいました」

結局、義妹家族と相談し、10万円ずつ用立てることに。そのことがあってから真樹さんの夫もまったく実家に帰りたがらなくなったそうです。
「今は、お盆とお正月にだけ帰省。つかず離れずの関係のままでいいと思っています」

ちなみに、結婚や子どもにまつわるイベントで、金銭感覚の違いが浮き彫りになったというケースは、真樹さん以外にも多く見られました。

「金の切れ目が縁の切れ目」なんてことわざもありますが、やはり金銭感覚の違いは、家族間であっても大きな亀裂を生む要因になります。
義実家とはいえ、別の家庭。「親になんでもしてあげなければ」と思い込まず、適度な距離感でつき合うことがポイントかもしれません。

<取材・文/安田ナナ>