遠藤保仁(写真:Getty Images)

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11日放送、毎日放送「ガンバTV 青と黒」では、元日本代表の遠藤保仁がロシア・ワールドカップ(W杯)に言及した。

2006年から3大会連続でメンバー入りし、日本代表で歴代最多となる152試合に出場している遠藤だが、今回は“観戦者”となる立場。1998年大会のときも旅行に行っていたという遠藤は、「僕も久しぶりに行かないのでね」「どうなるんだろうというのはありますけど」と述べた。

ロシアで日本を指揮する西野朗監督は、2002年から10年にわたってガンバ大阪を率い、Jリーグ歴代最多勝利の記録を持つ。かつて指導を受けた西野監督について、遠藤は「どっしり構えている方ですし、大声出して荒げたりっていうのもないですし、非常に落ち着いた方」と明かす。

一時現場を離れていたが、遠藤は「Jリーグで一番勝っている日本人監督ですし、日本のサッカーをよく知っている監督」とコメント。「(日本人なので)短い期間の中でコミュニケーションもダイレクトに取れますし、最大限の良いチームをつくり上げてくれると思う」と、西野監督に期待を寄せた。

本田圭佑や香川真司、岡崎慎司といったベテランを招集したメンバー選考についても、遠藤は「実力ある選手が実力どおりに入ったという感じ」と話す。

時間があれば「もっと冒険できる」としつつ、遠藤はこれまで代表だった選手が中心なのは「当たり前のこと」「妥当」とコメント。「核となる選手、外せない選手をいっぱい入れている」と感想を述べ、「誰が監督になって、どういうメンバーを選んでも、絶対文句は出ますから」とも指摘した。

グループステージで対戦する3カ国で、遠藤が「頭一つ抜けている感じ」と警戒したのは、初戦の相手コロンビアだ。1-4と敗れた前回大会でも「個人の能力が高い」と感じたコロンビアが、成熟度やチームとしての完成度を高めているとし、「一番厄介な相手」と述べている。

では、日本は決勝トーナメントに進出できるのか。遠藤は「ポーランドも手ごわい」「セネガルも個の能力が高い」と、コロンビア以外の2チームもタフな相手だと述べた。

そのうえで、遠藤は「期待も込めて、1勝1敗1分けで抜け出たら最高」とコメント。初戦で引き分け以上なら、「可能性は大いに出てくる」とし、コロンビア戦を乗り切れば「結構盛り上がってくるんじゃないか」とつけ加えている。

ちなみに、試合を見るかとの質問に、遠藤は「まあ、時間があれば」と“ヤット節”で答えた。