別名「あじさい寺」として親しまれている曹洞宗三嶋山高源院

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長野県内でも積雪が多い戸狩では、6月下旬からアジサイの見頃を迎える。戸狩温泉スキー場のふもと、別名「あじさい寺」として親しまれている曹洞宗三嶋山高源院の境内にはアジサイが咲きほこり、訪れる観光客の目を楽しませる。

【写真を見る】樹齢200年以上の杉並木が続く参道の両脇には、約20種800株・1万本のアジサイが色とりどりに咲く

高源院は、平成11(2000)年に開創600年を迎えた戸狩屈指の古刹で、本尊に大恩教主本師釈迦牟尼佛を祀る由緒ある寺院。正式名称は曹洞宗三嶋山高源院といい、本堂は享保4(1719)年に建立され、厳かな佇まいからはその歴史の深さが感じられる。

樹齢200年以上の杉並木が続く参道の両脇には、約20種800株・1万本のアジサイが色とりどりに咲きほこり、初夏の風物詩として訪れる者を魅了している。

これらのアジサイはおよそ20年前から植えられたもので、現在でも毎年20株ほどが新たに植えられ、境内のみならず、スキー場のゲレンデや、戸狩エリア内各所にも広がっている。

また、最近新たに安置された本堂前の「ぽっくり観音様」も話題。その名の通り、苦しまずに「ぽっくり」突然にあの世へ逝けることを願った観音で、「病気を持ち、苦しんで長生きするよりも、元気に生きてぼっくりと大往生を遂げたほうが幸せじゃないか」という長寿県・長野県における住職の率直な願いが込められているという。

さらにその向かいには、悠々自適な生活を願う「ゆうゆうじぞう」も安置されていて、花を愛でるだけではなく、さまざまに初夏の戸狩を楽しめる名所として人気を集めている。

6月末からおよそ1か月の間、「あじさい祭り」で賑わう戸狩へ足を運んでみよう。(東京ウォーカー(全国版)・ウォーカープラス編集部)