片山晋呉(写真/共同通信)

写真拡大

 男子ゴルフの永久シード選手で、5度の賞金王にもなった片山晋呉の不適切な行為が物議を醸している。

 片山は5月30日に行われた日本ツアー選手権森ビル杯のプロアマ戦でアマチュアの招待客に不愉快な思いをさせ、プレーを断念させたという。日本ゴルフツアー機構(JGTO)の青木功会長や石川遼選手会長は極めて深刻と受け止め、今後、片山に対し懲戒・制裁委員会で処分を検討すると発表した。

「片山は招待客に対してポケットに手を入れたまま話をしたり、グリーンでの客のライン読みをせずに自身の練習の方を優先するなどの態度をとったそうです。

 招待客はそうした片山の態度に対し激怒し、わずか3ホールで帰ったそうです。JGTOの準則には『(プロアマで)同伴アマチュアに不適切な対応をしたり、不快感を与えるような態度をしてはならない』と明記されていますから、片山には重い処分が下される可能性が高いのでは」(スポーツ紙記者)

 今年から新選手会長に就任した石川は選手の意識改革として、ファンサービスの充実やプロアマ大会での招待者へのおもてなしを明確に打ち出したばかり。その矢先の“不祥事”だ。

「片山はプロ転向から約23年、日本を代表するプレーヤーとして実績も申し分ないのですが、以前からプレーマナーやファンサービスの態度の悪さは問題視されていました。

 プライベートでも、片山の女性問題でドロ沼離婚調停が長い間続くなど、何かとトラブルが少なくありません。それもこれも、小さい時から甘やかされて、チヤホヤされてきたからという背景もあるかもしれません」(スポーツライター)

 片山は実家がゴルフ練習場を経営しており、自身も2歳からゴルフを始め5歳の時にラウンドデビュー。1995年にプロテストに合格すると‘97年には賞金シード獲得、2001年の全米プロ、’09年のマスターズでは4位に入るなど輝かしい経歴を残している。

 そんな片山の普段のワガママぶりを「垣間見た」と話すのは、ある飲食店の客のひとり。

「もう4〜5年前ぐらいですが、都内でも人気の日本料理店で彼は若い女性と二人で訪れ最初のうちは談笑していたのですが、急に持参したワインを取り出し『これ開けて』と言い出したんです。

 もともと料理長やオーナーさんと知り合いだったようで、お店の方も苦笑しながら、ワインを開けましたが、そのうち提供される食材の食べ方に『俺だったら、これには違うタレを使う』とか『その肉、もっと大きくカットして』とかワガママを言い始め、次第に『ちょっとそれかして、俺にやらせて』と料理長の包丁を取り上げようとしたり……。

 常連さんなのかもしれませんが、カウンター席で大きな声で電話をしたり、とにかく大人のマナーとは程遠い感じを受けました」

 片山に対する処分は6月中に発表される予定だが、プロゴルファーであるならば、まずは自分の行いを省みることが先ではないか。

<取材・文/小窪誠子>