眼下の垂井町のほか、大垣や養老町まで一望できる

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岐阜県にある菩提山は、豊臣秀吉に仕えた智将・竹中半兵衛にまつわる、人気のハイキングコース。半兵衛の居城があった菩提山の登山道入口は4つあり、今回は菩提入口竹中氏陣屋跡からのルートを紹介する。

【写真を見る】半兵衛の秘伝書にちなんだ餅は、みやげの定番!

■ 戦国時代のロマンに浸りながら歩こう!

「竹中氏陣屋跡」は、一族が菩提山山頂にあった城から、拠点を移した陣屋跡。大きな堀の跡、白壁の正門、石垣が残るほか、半兵衛の銅像もある。入場無料で、駐車場やトイレが近いのもポイントだ。

1559年、標高402mに築かれた「菩提山城跡」は、必須の立ち寄りスポット。土塁や堀で区画された曲輪の跡が残り、当時の寝所や台所などの配置を見ることができる。そのため歴史的資料としても貴重な場所だ。望遠鏡は無料で利用でき、名古屋駅までを望む大パノラマを思う存分楽しめる。

「明神湖」は、不破北部ダムの建設でできた湖。西には岩手峠、南東には谷間にある岩手の民家が広がる。明神湖の近くには、「ウサギとカメの岩」と呼ばれる2つの岩があるので、訪れた際には探してみよう!

1579年、36歳の若さで亡くなった半兵衛を弔うため、子の重門が墓を移した、「禅幢寺(ぜんどうじ)」。その後、竹中氏とその家臣の菩提寺となっている。ここまで来たら、ゴールはもうすぐ!

【ハイキングDATA】難易度:★★★☆☆/最高地点:402m(菩提山城跡)/距離:約4.5km/高低差:約324m/時間:約135分/買い出しポイント:JAにしみの岩手支店に自販機あり

■ 竹中氏の貴重な資料の数々がココに!

江戸時代、岩手地区の旗本だった竹中氏が、文武両道に力を注いだ功績をたたえる「菁莪(せいが)記念館」にも立ち寄りたい。竹中氏にまつわる品々や資料が保存、展示されている。半兵衛の生涯を紹介したパネルもある。

■ ゴール後のご褒美はこれ!

ハイキングを楽しんだら、自分へのご褒美にご当地グルメを楽しんでみるのもあり。「とらやん」の「半兵衛もち」(110円)は、半兵衛が記した秘伝書にある兵糧を参考に誕生したスイーツだ。しっかりとした餅の食感と、黒ゴマとニンジンが入ったあんが特徴だ。生クリームを加えた「和洋MIX大福」(120円〜)もおすすめ!

道中には、数多くの半兵衛ゆかりのスポットが。菩提山でハイキングをすれば、自然の心地よさと戦国時代のロマンを1度に感じられるはずだ!(東海ウォーカー・東海ウォーカー編集部)