一人暮らしもたまには家出!泊まれる本屋『BOOK AND BED TOKYO SHINJUKU』に泊まってみた

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でも時々、一人暮らしなのに「何となく家に帰りたくない」って気分になること、ありませんか?

派手に遊びたいわけでもなく、誰かに会いたいわけでもないのに、このまま家に帰るのは何だかつまらない。

だったら、「家出」をしてみませんか?

旅行ほど大がかりではなく、散歩より豪華。それが、一人暮らしの大人の家出。

たまにはいいですよね。せっかく一人なんですから。

今回は、泊まれる本屋として話題の『BOOK AND BED TOKYO』の新宿店に、家出してきました。

好きな本を読んでいて、いつの間にか落ちてしまう至福の睡眠『寝落ち』を、本屋さんでしてみたい!

「好きな本を読んでいて、いつの間にか落ちてしまう至福の睡眠『寝落ち』を、本屋さんでしてみたい!」というコンセプトで、旅行者のみならず、本好き、面白いもの好きに人気のホステルです。

新宿店は、同店の5店舗目として5/22(火)にオープンしたばかり。所在地周辺は「これぞ歌舞伎町!」というロケーションです。

リアル脱出ゲームの『東京ミステリーサーカス』が目を引くビルの8階に『BOOK AND BED TOKYO』が。(ちなみに、大人気『VR ZONE SHINJUKU』の隣です。)

エレベーターが開くと、スタイリッシュなフロントとカフェのキッチンが。

まずは館内の利用説明を受け、カードキーを受け取ります。

カードキーで宿泊エリアに入ると、広いロビーはまるで異世界のよう。

トーンを落としたオレンジ色の照明が印象的です。

広めのソファとたくさんのクッションに体を預けて読書する方や、ベンチでコーヒーを片手におしゃべりしている方たちの姿が。

天井からぶら下がっているのは、無数の漫画原稿。

こういう物がこんなオシャレな内装になるなんて。暫しぼんやり見上げてしまいました。好きな漫画の原稿があるとアガりますね。

天井ギリギリの高さまである大きな本棚は、階段のように登ってOK。

海外の写真集や料理本、絵本、図録、漫画、ファッション情報誌など、バラエティに富んでいます。

本棚と交互にあるカーテンの向こうが客室

そして、客室へ。

本棚と交互にあるカーテンの向こうが客室です。

カーテンの向こうは、子供の頃に憧れた『ドラえもん』の押入れベッドのよう。

読書が主旨なだけあって、ブックライトがとても明るいです。

コンセント二口と、セーフティボックス、ハンガーも二本完備。

乾燥に弱い方は、寝る時用にマスクの持参をおすすめします。

出入り口のカーテンは二重になっているので安心。こういうの、大事ですね。

スリッパ付き。こんなにふかふかなスリッパは、ホテルでもなかなか無いかも。

それでは、本棚を物色してみましょう。

棚ごとに、なんとなくテーマがあったりして、それを見るのも楽しいのです。

「女もつらいよ」ってことですかね。

「磯野」いや、「長谷川」か。家族それぞれのソロ本があることに驚きですが。

「眠れない人」推しの棚も。名作小説の英語版もありますね。

名作漫画の英語版もありました。

ミラーボールの下には、大量の雑誌が。国内外問わず、音楽、ファッション、トラベル、お取り寄せ、街、映画、手土産、グルメ、など、多ジャンル取り揃えてあります。

大きな本棚の裏には、細い路地のような、隠れ家っぽいベンチが。こういう狭い所って、落ち着くんですよね。外を見て、本で疲れた目を癒すのも良し。

カプセルタイプではない客室も素敵

唯一カプセルタイプではない客室「Superior room」も素敵。

高層ビルがキラキラして、行き交う電車を見ているだけで飽きません。

ちなみに、朝も朝で、また素敵。カップルや女友達と泊まるなら、このお部屋がいいですね。

『BOOK AND BED TOKYO』に興味はあるけれど、狭いところが苦手で…と言う方にもおすすめ。

飲食持ち込みや外出は自由

飲食に関しては、館内で販売しているものはカフェ&バーメニューのみで、自販機はありません。もちろん、持ち込みや外出は自由。電子レンジとオーブントースターも設置されており、食器類も貸してもらえます。

ここで特筆すべきは、オーブントースター。パン好きの憧れ『BALMUDA』なのです!色々なパンを買いこんで、焼いて食べ、本を読み、焼いて食べ、本を読み。いいなあ。

カフェ&バーエリアはクッションもたくさんあるので、埋もれ放題、抱き放題、敷き放題です。

宿泊エリアとは別室なので、おしゃべりに夢中になっても大丈夫。

メニューは、とってもざっくり。ドリンクは、ホットとコールドとアルコール。フードはトーストとデザートとスナックという表示しかありません。

「お客様との会話のやりとりで説明した方が、美味しさが伝わると思ったので」とのこと。「デザートって何がありますか?」という感じでオーダーするスタイルだそう。

一人ならば、気になった本を数冊おつまみ代わりにして、お酒を飲むのも楽しいもの。

午前0時までは、バーでお酒も楽しめます。フルーティーなオリジナルカクテルがおすすめです。こちらは、キウイとライムとミントのカクテル。

朝7時からのカフェでは、美味しくてビジュアル的にインパクト抜群の、真っ黒メニューで目を覚ましましょう。

気になる水回りエリアについては、男女共用です。

洗面台10台、トイレ4室、シャワールーム5室で、「male」「female」の張り紙で区別しています。24時間利用可能ですが、ドライヤーの使用だけは深夜0時までです。

入浴後や、寝起きの状態で男女共用のエリアを利用するのは、ホステル慣れしていない人にとっては、ちょっと恥ずかしいかもしれません。

シャワールームは、普通にシャワーのみのタイプと、バスタブ付きのタイプもあります。

アメニティはフロントで貸し出してくれます。(タオル162円 歯ブラシ108円)

オリジナルのパジャマは、6月下旬から貸し出し予定とのこと。

迷彩柄のパジャマ、着てみたくなりません?

最後に、ライターの私が実際に宿泊した率直な感想を書かせていただきます。

『自分ではない誰かがこだわり抜いて選んだ本に囲まれる』ということ自体が、とても楽しく刺激的でした。

自分で手にとることは無かっただろうという本、読みたいと思って忘れていた本、誰が何のために読むの?と思う謎の本、好きだったのに結末を覚えていない本、など、誰にでもあるはずの『あの本』に、偶然出会えるのではないかと思います。

宿泊施設としては、攻めのオシャレな内装がメインかと思いきや、座り心地の良い広いソファ、客室の二重カーテン、ふかふかスリッパ、充分な風量のドライヤーなど、快適な宿泊を提供したいという気持ちが伝わってきます。

(ただ、朝と夜に、スッピンでロビーを横切らなくてはならないので、スッピンに自信の無い方は、マスクなど持参されると良いかもしれません。)

日常にちょっと退屈を感じたら、『異空間で寝落ち体験』してみてはいかがでしょうか。

『BOOK AND BED TOKYO SHINJUKU』
東京都新宿区歌舞伎町1-27-5 歌舞伎町APMビル8F
※なお、館内での全ての支払いには、クレジットカードと交通系ICカードのみ使用可で、現金は一切使えませんので、ご注意ください。