女性を見たら瞬時にアリ・ナシ判断をしてる!?…男子校出身の男【王子様なんていないんだよ Vol.13】

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「王子様」みたいな男性っていますよね。整った容姿、素敵に見えてしまう職業、パーフェクトな気がする経歴…思わず恋に落ちそう。でも、それって本当に王子様なんでしょうか?作詞家として華やかな世界もたっぷり見てきた緒田茉莉が、様々な男性を分析していきます。

思春期の環境って意外と侮れないもので、大なり小なり人の性格や行動に影響を与えているって思いませんか?今回は、多感な中高生時代に男性だらけの環境で過ごした「男子校出身の男」について解説していきます。

男子校出身の男


たまに実家に帰ると見たこともない制服を着た学生が近所を歩いている。いったいどこの学校の制服がモデルチェンジしたのかと調べてみると、これまた聞いたこともない学校名が出てくる。

少子高齢化が深刻な地方都市では学校の統廃合が急速に進んでいるらしい。昨今の中高生には共学が人気で、男子校と女子校がくっついてキラキラした名前の学校が続々と生まれているようだ。

■異性の目がない気楽な環境


今や希少な属性かもしれない男子校出身の男。皆さんのまわりにはいるだろうか?

多感な中高生時代に同性しかしない環境は楽しくもあり、苦しくもある。単純に同性の仲間の数が多ければ出会いも多い。つまり気の合う友だちにめぐり合える確率も増えるってことだ。

しかも異性の目を気にせず過ごせるというのは気楽なもんで、筋肉派は筋肉を、鉄は鉄を、アニオタはアニメを存分に楽しめる。多少クラスメイトにちゃかされようが共学におけるそれに比べたら大した問題ではない。寝ぐせ頭でも、ニキビ顔でも気にせずに男同士でワイワイ盛り上がるのは、この時期しか体験出来ない楽しさだろう。

■会話する異性はお母さんだけ!?


ただ男子校、間違いなく彼女を作るハードルはぐんと上がる。だって女子に出会う機会が圧倒的に少ないんだから。共学のヤツらがいとも簡単にくっついたり離れたりしている話はもはや別の星の出来事のように聞こえてしまう。

学校に女子がいないということは、姉や妹がいない限り、普段会話する異性はお母さんだけ!これが続くとコンビニの女性店員さんにまで緊張するし、電車で隣に女の子が座ったらいろんな妄想が駆け巡って手汗でスマホもスベり落ちる。

当然男子校にも彼女持ちもいるわけで、彼女の友達を紹介してもらったり、毎朝電車で一緒になる他校生に告白する強者もいるが、それはごく一部。また有名進学校の文化祭なんぞは、超青田買いするべく、制服のスカートを短くした女子が乗り込んでくる。日頃は勉強漬けの彼らも「受験勉強頑張ってよかったな」と思うことだろうが、これも年に一度の夢のような行事である。

男子校出身と共学出身の差とは


彼らが1日の大半の時間を過ごす学校には女子は存在しない。こんな生活を続けた後に大学生や社会人となった男子校出身の男はどうなるんだろう?毎日の生活のなかに女子がいる光景は新鮮でドキドキするが、次第にそれも慣れていく。

しかし多感な時期の経験は意外と尾を引くもの、見えないところで共学校出身と男子校出身の男には違いが生まれている。

男子校出身の男はまず入り口で、相手を異性として見る。対して共学校出身の男はまずヒトとして見る。この違いは実は大きい。

◎アリな女とナシな女…
男子校出身の男はどんな女であっても無意識にまず異性として見る。そして瞬時にアリかナシかを判断する。アリな女とナシな女、一度そのカテゴリーに入ってしまったら移動はなかなか難しい。それは彼らがナシな女に振り分けた人を、恋愛対象として見ることをやめてしまうからだ。

一方、共学校出身の男は、ヒトは女や男という性別の前に同じ人間であると考えている。その上で恋愛対象として気になったり、好みだったりと感じていく。

共学校出身があくまで横並びの中からピックアップする方式なのに対して、男子校出身はまず2つに分けて、片方のグループのからのみピックアップする方式。

仕事をするようになってからも、女を同じ仲間として気軽に接してくるのは共学校出身が多く、男子校出身には少し壁があるように感じてしまう。もちろん彼らは慣れていなかったり、不器用だったりもするのだが、まずあなたを異性として見ているから、違う種類の人間を警戒して観察しているのだ。

男子校出身の男を好きになったら…


そんな彼らを好きになったらまず、アリな女にカテゴリーされることが大切!ここで一つ朗報は実はアリな女ゾーンがかなり広いということ。それは男子校ライフが長ければ長いほど顕著で中高男子校→大学(工学部系)あたりが頂点だろう。

ちょっと優しくしたり、女子力を発揮したりしたらすぐドキドキしちゃうかわいさがあるのが彼らである。些細なことでも、心の中で感激したりキュンキュンに違いない。

彼らは未知の生物である女性に優しいが、何せ未知の生物なので取り扱い方を知らない。掃除の時間に床に転がってプロレスごっこをしていると女子に激怒されることを知らないし、月曜の朝ほんの少し髪を切っただけの女子に「なんか雰囲気違うね?髪型かな?」とか声掛けちゃう男子がもてはやされる光景も見ていない。

だから気の利いたことも言えないし、女心を察するのも苦手だ。だけど彼らは暗黒だった女子空白の時間を埋めるべく一生懸命頑張るよ。

知らないことや、わからないことは教えてあげて欲しい。すごい吸収力で育ってみるみるいい男になるから。しかもやっと手に入った女子だから彼女を大切にもするよ。ヒトである前に女だと認識してるから、不用意に他の女子と遊んだり食事したりはしない誠実さがある。

思春期にくだらないことを思う存分楽しんだら彼ら。ちょっと子どもっぽかったり、服装や髪型も無頓着だったりするけど、思いっきりなにかに没頭したことのある人間はとても成長するらしい。伸びしろに期待できるのが男子校出身の男なのだ。