「いつもの痛み」は心の状態と関係している? 心を写す症状

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体の痛みや症状は「心」からのサイン

心(感情)をつかさっているのは脳。心の動きは自律神経に作用します。自律神経とはホルモンの分泌、免疫の調整、代謝などとかかわりが深い機能です。

同じ症状や病気を患う人の性格、気性がなんとなく似ている…と思ったことはありませんか?それはあながち間違いではありません。どこにどんな痛みを抱えるかは、その人次第。ある出来事をどのように受け止めるかで、病気になるかどうかが変わります。当たり前に感じている「いつもの痛み」の意味を考えてみると、意外な自分の心に気づくことができるかもしれません。

よくある症状と心の関係

【空セキや深いセキ】
悲しみでエネルギーが不足している状態。自分の努力や能力に対する感謝や評価を求めています。自分がエライと勘違いしてしまいがちで、グチも増えます。

【口角炎】
あれこれ考えすぎて、エネルギーが停滞することで出る症状。いつも忙しいと感じていて、どうしたら自分がリラックスできるか考えているが、なかなか実行されず、改善されないことを自分に言い訳しています。

【ツメがもろくなる】
怒りによって気が滞り、気を消耗している状態。人の言動にいちいち反応してしまい、黙っていられない自分の性分に対するいら立ちと、反省を繰り返します。

【鼻づまり】
悲しみによって、エネルギー不足になっている状態。自分のやるべきことがわからなくなってしまっている。何とかしようと思うものの、集中力に欠け、ちょっとのことでクヨクヨします。

【胃痛や胃もたれ】
考えすぎて思い悩むことで、エネルギーが停滞した状態。強く心配することがあって、食事がおいしく感じられないが、食べなければいけないという思いで食事をしてしまいます。

【舌の腫れやできもの】
誰もわかってくれない怒りやイライラが、マックスに達したことで現れる症状。イライラが落ち着いた後、しばらくして気が緩み、怒りが“火”となって、腫れやできものとなって舌に現れます。

他にも「左肩の痛み」は悩みやマイナス思考の現れだったり、風邪は悲しみの現れだったり。体と心は同じものだから、痛みが現れた時は見逃さないで、自分の心とも向き合うようにしたいですね。

 

ライター:幸雅子
出典:『Yogini』vol.34/「はじめてのヨガ Yoginiへの扉」
監修:石垣英俊(鍼師、灸師、按摩マッサージ指圧師。オーストラリア政府公認カイロプラクティック理学士。国際中医師。RYT200終了ヨガインストラクター、日本ヨーガ療法学会認定ヨーガ講師。)