【浮気事件簿】幸せ太り30kgの結婚15年妻、タカリ系女子が奪った夫の心と200万円を奪還せよ!〜その1〜
探偵歴10年以上、浮気調査に定評があるリッツ横浜探偵社・山村佳子が目撃した、男と女の浮気事情。
パートナーがいる男女の恋愛の詳細を、美人探偵・山村佳子がその事件簿から紹介します!
浮気がバレた後の夫婦関係、浮気調査のポイントについても語ります。
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今回の依頼者様は松尾晴子さん(仮名・35歳)です。結婚15年になる旦那様の様子が最近おかしいということで、カウンセリングルームにやってきました。晴子さんはとても大きな体をしており、既製服だと入るサイズがなく、すべて専門の通販で購入しているということです。「結婚して30kgも太ってしまったんです」と恥ずかしそうな笑顔がチャーミングで、職場や近所の男性から人気があるだろうな……と感じました。
ツヤツヤのショートボブに薄化粧、ファッションはダンガリー生地の半そでワンピースで、大切に長く着続けていることがわかります。それが、少女らしい雰囲気の晴子さんに似合っている。花柄のバッグは北欧ブランドの斜め掛けのもので、ファッションの調和がとれています。晴子さんは雰囲気が明るく、おしゃれなので、お笑いタレントの渡辺直美さんにちょっと似ています。
「夫の勤務地は東京都心です。私の同僚の男性が“晴ちゃんの旦那さんを、川崎で見たよ”教えてくれて、夫の浮気を本格的に疑いました。ウチの会社、家族ぐるみのバーベキュー大会や運動会で、家族同士が顔見知りなんです。川崎には親戚も友人もいないので、浮気に違いありません。どうしても証拠を押さえていただきたくて……」と涙ぐみながら話し始めました。
「夫とは専門学校の同級生で、卒業と同時に結婚しました。お互い、お酒が飲めず、地味で真面目なので意気投合しました。最初に会った時から“この人と結婚する”とお互いに思ったんです。夫はギャンブルもゲームもやらず、クルマは中古の軽自動車。唯一の趣味は燻製づくりで、魚、チーズ、ゆで卵、牡蠣などを美味しく燻し、私に食べさせてくれていたんですが、ここ1〜2か月は、そんなこともなく……」
周りの男性と違い、女性を見下すような態度を取らないことも、旦那様を愛した理由だそうです。
「いつも“晴ちゃんはどうしたい?”と聞いてきてくれて、疲れると肩をもんだりしてくれて、すごく私を尊重してくれるんです。それに、数か月前まで、平日は毎日お弁当を作ってくれていましたし、お金も全然使わない人だったんですよ」
しかし、この1か月間は台所にも入らず、帰宅時間も遅くなり、話しかけても上の空ということが増えたといいます。
「それまで、夫のお小遣いは月5000円程度で、それでも余っていたんです。でも最近は連日のように、2万円、3万円と消えていきます。それでも足りないらしく、大切にしていたカメラの機材やオーディオ機器をフリマアプリで売っているようなのです。お酒を飲んで帰ってくることも何回かありましたし、外泊することもありました」
決定的だったのは、クルマのシートの下に隠されていた、イギリスブランドのメンズ下着セット
「夫はクルマの運転が苦手で、いつも私に任せっぱなしにしていたのに、2週間ほど前にふらりとクルマで出かけて4時間後に帰って来たことがあったんです。そのとき、トランクに積んである毛布の中から、プレゼント包装された下着セットが出てきたんです。私は何の疑問もなく“なにこれ、誰かからのプレゼント?”と夫の前に出したら、“なんでそんなことするの?人のモノを見ていいの?”とひったくるようにして奪っていったんです」
その数日後は旦那様の誕生日で、毎年、夫が勤務するベンチャー企業の会社の人たちからバースデープレゼントをもらいます。これは社長が大切にしている行事なのに「今年から儀礼は廃止になった」と目をそらしながら言ったそう。晴子さんは怪しいと感じ再びクルマを見たら、今度はシートの下に会社の人たちからのプレゼントと、先日発見した下着セットに加えて、旦那様が好きなブランドのキーケースがが出てきたそうです。
「私は我慢できず、すぐにガレージから家に戻り夫に問いただしたところ、“ごめんなさい!!”と浮気を認めました。でも、それはプラトニックであり、肉体的な関係はないと言い切っていました。私が“恋愛関係にもなっていない男性に、こんな高級なものをプレゼントするかな?”などの疑問をぶつけたら、いきなり逆ギレされました」
旦那様は今までの温厚さとは打って変わり、「俺は昔から、お前のうるさい性格が嫌なんだよ!」「オマエは性格悪いんだよ!実はずっと我慢してるんだ!」「ブクブク太りやがって」「口ばかり達者なオマエとは、いつでも別れるからな!」などと罵詈雑言を浴びせてきたそうです。
「私、一緒にいる人に怒られると、委縮して何も言えなくなってしまうんですよ。それで立場も逆転してしまい、その場を収めるために“ごめんね、私が悪かった。性格を直すから許して、離婚だけはしないで”とすがってしまったんです」
そこから旦那様は、家のお金を使い込むなどやりたい放題。晴子さんに対しても、モラハラ発言を繰り返していると言います。
「前のような夫婦関係に戻るには、証拠をしっかり握って、私に主導権を取り戻さなければなりません。絶対に証拠をおさえてください。お願いいたします」
出会った当初から、お互いに”運命の人”だと思っていた夫婦の幸せな日々は、突然終わってしまったと言います。
相手の女性はタカリ系!?消えた200万円と、夫婦の平和な日々は戻ってくるのか……〜その2〜に続きます。