蒸し暑い日の通勤スタイルはセットアップできちんと涼しく

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【モードをリアルに着る! Vol.33/小林直子】

 蒸し暑い季節、何を着たらいいのかという問題は、年々、深刻になっています。

 もちろん洋服の中にはタンクトップやキャミソール、スリップドレスといった、蒸し暑い季節にも着られるような、もともとは下着のアイテムもありますが、どこへでもそれらで出かけていいのかといったら、そういうわけではありません。

 特にきちんとした装いが要求される仕事場などではそうでしょう。いくら蒸し暑いとはいえ、そういった場所にキャミソールにホットパンツはいけませんよね。

 残念ながら欧米中心のファッションの世界では、蒸し暑いシーズンに対応したスタイルは提案されません。ですからそのまま使えるものは本当にないのです。

 それでもなお、この蒸し暑い季節をおしゃれに過ごしたい私たち。何かヒントがないかと探していったところ、ステラ・マッカートニーの2018年春夏コレクションにそれはありました。

◆きちんとしているだけではなくモードな雰囲気のステラ・マッカートニーのスタイル
 シンプルだけれども、モードの要素もあり、かつサステナビリティに配慮したブランドであるステラ・マッカートニーで提案されたのは半袖ジャケットとパンツのセットアップです。

 シンプルなノーカラージャケットのセットアップに、サンダルと、マクラメのショルダーストラップがついたバッグを斜めがけすることにより、きちんとしているだけではなく、しっかりとモードな雰囲気を醸し出しています。
 さて、半袖ジャケットです。そんなもの売ってないよ、という声が聞こえてきそうですが、確かにコンサバなスタイルを提案するブランド以外では、ほとんど見ません。では、コンサバブランドで売られている半袖ジャケットを着たら、それでステラ・マッカートニーみたいにモードなスタイルになるのかと言われれば、もちろんそうはなりません。

 今回は半袖ジャケットを着ないで、どうやってそれらしいスタイルを作るか考えましょう。

◆セットアップは、ジャケットでなくても作れる
 その前に、私たちが欲しいのはどういったものなのか確認です。私たちが欲しいのは、蒸し暑さに耐えられ、かつ職場でも通用しそうなきちんとしたスタイルです。しかもそれが、オフの日にも着られたら、なおのことよいわけです。

 セットアップは、何もジャケットでなくても作れます。半袖ジャケットではなくても、シャツジャケットと呼ばれるようなタイプの、裏がなく、ジャケット風にパッチポケットがついていたり、裾が水平にまっすぐカットされているような、つまり裾を外に出して着るのに適したシャツやブラウスでセットアップを作ってもいいのです。

 襟はあってもなくても構いません。ただし、スーツに準ずるスタイルを作りたいので、カットソーやニット素材のシャツは選ばないで、平織りや綾織りなど、織物を選びましょう。

 そしてそんなシャツやブラウスが見つかったら、同じ色のボトムを組み合わせて、自分でセットアップを作りましょう。ネイビーのシャツならネイビーのボトム、オフホワイトのシャツならオフホワイトのボトムです。逆に、もう既にネイビーパンツやスカートを持っているのなら、それに近い色のシャツやブラウスを探すといいでしょう。

 ポイントは、半袖シャツもしくはブラウスとパンツやスカートのボトムの色を合わせて、自分でセットアップを作ることです。

◆ベージュ以外の色なら、上下別々に買って少し色がずれても大丈夫
 スーツを着るほどではない、けれどもきちんとした格好で、しかも蒸し暑さにも対応したいというときに、トップスとボトムスの色が同じであるセットアップは何かと便利です。同じ色にしているというだけできちんとした雰囲気は出せますし、かといって、スーツほど堅苦しくはありません。