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Q:人気上昇中の仏車に加えて、5月はイタリア車も健闘。とくに好成績を残したブランドは?

text:Naojiro Onuki(大貫直次郎)

A:フィアットアバルト、アルファ・ロメオ

5月の新規登録台数はフィアットが前年同月比4.4%増(478台)、アバルトが同55.9%増(237台)、アルファ・ロメオが同70.7%増(157台)の好セールスを記録。さらに、プレミアムスポーツカーブランドのフェラーリが同25.0%増(80台)、ランボルギーニが同2.7%増(38台)と好調をキープした。

外国メーカー車の新規登録台数 2カ月連続で前年超え

国産登録車の新車販売が苦戦する一方、輸入車は好セールスを記録した。日本自動車輸入組合(JAIA)がまとめた2018年5月の外国メーカー車の新規登録台数は、前年同月比11.6%増の2万4108台と2カ月連続でのプラスを達成。日本メーカー車含でも同17.4%増の2万8628台と、2カ月連続での前年超えとなった。

輸入車市場の動きについてJAIA関係者は、「外国メーカーの新車販売が2カ月連続でプラスを達成したのは、SUVなどの新型車を中心に受注が堅調なこと、各ブランドが積極展開した販売キャンペーンが効果を上げたこと、ドイツに加えてフランスやイタリアのブランドの販売が伸びたことなどが主要因。また、日本メーカー車は好調をキープし、前年同月比62.8%増の4520台を記録する。牽引したのはトヨタとホンダとスズキで、トヨタは同53.2%増の1895台で全体の第6位、ホンダは同5068.2%増の1137台で第8位、スズキは同30.0%増の451台で第13位に入った。価格帯別では400万円以上1000万円未満がとくに好調。高いシェアをキープするディーゼル車や車種設定の拡充が著しいSUVモデルなどが400万円以上の価格帯に多いことが、この成績に表れている」と紹介。

今後については、「SUVモデルを中心に受注は好調で、さらに今後このカテゴリーでのラインナップが増える見込みなので、これらがどれくらい販売成績を伸ばすかがカギになりそう。また、好調なブランドが精力的にディーラー網を再編し、さらにボーナス商戦に向けて新たな販売キャンペーンを展開する予定であることもプラス材料」と解説した。

2018年5月「インポートカー」新規登録ランキング

車名別インポートカー新規登録台数 (乗用車、貨物、バス合計)

日本自動車輸入組合 1月からの累計台数順

1位 メルセデス・ベンツ 4771台
2位 フォルクスワーゲン 4667台
3位 BMW 3724台
4位 アウディ 2190台
5位 BMWミニ 2141台
6位 トヨタ 1895台
7位 ボルボ 1518台
8位 日産 857台
9位 ホンダ 1137台
10位 ジープ 900台

11位 プジョー 725台
12位 ルノー 434台
13位 ポルシェ 410台
14位 スズキ 451台
15位 フィアット 478台
16位 ランドローバー 267台
17位 三菱 180台
18位 シトロエン 215台
19位 ジャガー 270台
20位 アバルト 237台

M・ベンツ 39カ月連続で首位

外国メーカー車の5月のブランド別成績では、前年同月比0.8%増の4771台の新規登録を達成したメルセデス・ベンツが39カ月連続での首位につく。続く第2位には同20.8%増の4667台を記録したフォルクスワーゲンが5カ月連続で位置。第3位には同2.3%増(3724台)とプラスに転じたBMWが入った。

そして、第4位には同18.1%増の2190台を成し遂げたアウディが返り咲き。前月第4位のBMWミニは、わずか49台差(同18.9%増の2141台)で第5位にダウンした。

トップ5以外では、ボルボが前年同月比32.6%増(1518台)、ジープが同22.8%増(900台)、プジョーが同37.6%増(725台)、フィアットが同4.4%増(478台)、ジャガーが同110.9%の大幅増(270台)、ランドローバーが同44.3%増(267台)、アバルトが同55.9%増(237台)、シトロエンが同79.2%増(215台)、アルファ・ロメオが同70.7%増(157台)、シボレーが同85.0%増(74台)の好成績を達成する。

また、プレミアムスポーツカーブランドの好セールスも目立ち、フェラーリが同25.0%増(80台)、ランボルギーニが同2.7%増(38台)、ロータスが同250.0%の大幅増(21台)、マクラーレンが同183.3%の大幅増(17台)を成し遂げた。