16年のリオ五輪を経験している遠藤は西野監督から多くのものを感じ取っているようだ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

写真拡大

 6月6日、オーストリアのゼーフェルトで合宿中の日本代表が5日目のトレーニングを行なった。

 ロシア・ワールドカップに向け、現在は戦術の落とし込みやコンディションの調整を急ピッチで進めている真っ最中。そのなかで遠藤航も初参戦となるワールドカップに照準を合わせてトレーニングに励んでいる。

 2016年のリオ五輪では主将として挑んだ遠藤は、国際大会におけるムードの重要性を知っており、「試合まで期間が短いので、基本的にサッカーのことしか考えない。とにかくチームが上向きにしっかり準備できるように日々練習からやっていくのと、雰囲気作りは大事だと思います」とチームの状況にも意識を向けながら準備を進めている。
 
 ただ、2年前と異なるのは、大会直前に監督が代わったという点だ。今回の代表チームは4月9日にハリルホジッチ前監督から西野朗監督へバトンタッチ。5月30日のガーナ戦で3バックを試したように戦術を練り直しており、短期間でチームがまとまるためには指揮官の考え方を早急に理解しなければならない。

 そんな西野監督の印象を遠藤は、「ハリルと比べたら穏やかな人なので(笑)」と冗談を交えつつ、「サッカー観というのはすごく持っている人なので、やっぱりいろんな経験をされている方だなというのはある」と回答。G大阪などのJクラブやマイアミの奇跡を演じた1996年のアトランタ五輪など、様々な場で経験を積んできた指揮官に凄みを感じたことを明かした。
 
 また、遠藤は西野監督の指導法にも言及。「自分のやりたいことを前面に押し出す感じではないです。やっぱり選手の良さとかチームとしての良さをいかに引き出せるかみたいな、アプローチの仕方をしている感じかなと思います」とした。現状で選手たちと指揮官のコミュニケーションはスムーズにいっているようだ。

【写真】美しくて可愛い! W杯スターの「美女パートナー」たち