ありそうでなかった
センスの良い「マカオモノ」


世界遺産をモチーフにした定番商品のイメージ (C)Meet Culture Ltd.

 マカオといえば、ポルトガルと中国の文化がミックスした東西文化の交差点として知られ、エキゾチックな街並みやフュージョン料理の「マカオ料理」といったここにしかない要素が多くの観光客を魅了し、年間3000万人を超えるインバウンド旅客でにぎわっています。

 ところでマカオのおみやげと聞いて、なにか思い浮かぶものはありますか? 実は、マカオで最も人気のみやげものは、地元銘菓の杏仁餅(アーモンドクッキー)。著名な観光地周辺には杏仁餅を主力とする食品系みやげものチェーンのショップが数多く軒を連ねます。

 一方で、マカオらしいグッズ系のおみやげを取り扱うショップはほとんどなく、あったとしてもマカオではなくポルトガル色が強すぎるものや、お世辞にもセンスが良いとは言えないベタすぎるデザインのキーホルダーやマグネットばかりというのが現状です。

 そんなマカオにおいて、最近になって革命的(!?)とも言えるおみやげが登場しました。マカオらしい、おしゃれ、そして便利に買えるという三拍子揃ったもので、大きな注目を集めています。早速、詳しくご紹介してまいりましょう。

これがおみやげの自販機!


「遊覓(MEEET MACAU)」のお土産自販機(撮影場所:マカオタワー)。

 今回ご紹介したいのは、世界的にも珍しい「おみやげ自販機」です。

 地元の若手デザイナーらが立ち上げた「澳門遇見文化有限公司(Meet Culture Ltd.)」というベンチャー企業が「遊覓(MEEET MACAU)」のブランドで展開しているもので、2017年下半期に登場して以降、じわじわと設置箇所を増やしており、2018年5月末現在の設置場所はマカオの玄関口となるマカオ国際空港、マカオタワーや大型IR(統合型リゾート)といった観光スポット、ホテルロビーなどを中心に12カ所となっています。

 今後、さらに増える見込みとのこと。また、マカオグランプリなど大型イベント開催時には、臨時で追加設置される場合もあります。


マカオの世界遺産をモチーフにした商品群。

 取り扱い商品は、マカオらしさを感じさせるものが中心で、大きく「世界遺産」と「季節のイベント」をテーマにしたものに分類されます。

 「世界遺産」は、建築物をモチーフにしたポストカード、キーホルダー、コースター、ペーパークラフト、マグカップのフタなど定番のもの。「季節のイベント」については、マカオグランプリやクリスマスをモチーフにしたもので、時期により商品が入れ替わります。


時期によって入れ替わる季節商品も。写真は「醉龍節」がモチーフのもの。

 ちょうど取材時(5月中旬)は毎年旧暦の4月8日(2018年は5月22日)に開催されるマカオの伝統行事「醉龍節(ドランケン・ドラゴン・フェスティバル)」のアイテムになっていました。

 商品はモチーフ選定や色遣いが、さすが地元のデザイナーによるものと納得させられるものばかりで、マカオの思い出を持ち帰り、ずっと大切にしてほしいという想いが込められているそう。デザイナーの「マカオ愛」を感じさせるだけでなく、おしゃれ&かわいいを兼ね備えた女子受けもバッチリという商品が揃います。

 商品ラインナップも豊富で、自販機の前で商品選びに悩むほど。価格帯はポストカードの10マカオパタカから、世界遺産建築物のペーパークラフトの75マカオパタカまでで、30マカオパタカ前後の商品が中心です。


使用可能な紙幣と硬貨の種別はこちらを参照。今後、マカオパスにも対応予定とのこと。

 マカオ国際空港の出発フロア(搭乗ゲートエリア)にも設置されているので、残った現地通貨の有効な使い道としてもおすすめです。自販機なので、24時間365日(施設内にある場合は、その施設の営業時間に準じますが……)、いつでも利用できるのも便利です。

 ちなみに、使用可能な紙幣はマカオパタカ、香港ドル、人民元、硬貨はマカオパタカが使用可能で、お釣りも出ます(マカオパタカのみ)。今後、マカオの交通系ICカード「マカオパス」にも対応する予定があるそうです。

 ぜひ次回マカオ訪問の際にチェックしてみてはいかがでしょうか?

※1マカオパタカ=約14円

◆最新の自販機の設置箇所はホームページでチェック
遊覓(MEEET MACAU)
http://meeetmacau.com/

文・撮影=勝部悠人(マカオ新聞)