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1億年ぶりの陽の目 化石発掘体験!(1)

2005年11月09日08時46分 / 提供:PJ

pj
1億年ぶりの陽の目 化石発掘体験!(1)
発掘体験のようす 群馬県神流町にて (撮影:杜 淘子)
1億年以上前に生きていた生物の永い眠りをこの手で呼び覚ます――太古へのロマンをかきたてる、そんな体験が群馬県でできる。去年4000人、今年も既に3100人以上が体験したというこの催しは同県神流町の恐竜センターが行っている。ひょっとしたら世紀の大発見ができるかもしれない。是非大物を見つけたい!と参加した。

 山間の会場に、参加者がハンマーを片手に石を割る音が響く。石が割れた瞬間、暗闇で眠っていた古代生物が現代の太陽の光を浴びるのだ。その瞬間を思い、大人から子供まで各自がこれはという石を熱心に探す。この様子を傍らで見守っていたのは、恐竜センターの佐藤和久さん。狙いを定めた石が割れるたびに「これ化石?」と聞きに来る子供たちに、「これは牡蠣のあとだよ」「これは植物」「残念、これはただの石でした」とひとつひとつ丁寧に答えている。

 この発掘体験地は、約1億2000万年前に川が海へと流れ込む河口だった場所だ。数の多いシジミや巻き貝などは比較的簡単に見つけ出すことができる。割れた石を点検して小さな貝を発見したときなどは、しばしハンマーを握った手の痺れも忘れる。佐藤さんによると、これまでにこの場所で出た一番珍しい発見は長さ2.5センチの淡水魚の化石だという。発見したのが6歳の少年だったと聞き、俄然張り切って石を割るが、欲を出すと見つけられないもので、だんだんこわばった腰と手が痛み出してきた。

 なかなか見つけられない子供に、佐藤さんは「これを割ってみて」と石を差し出している。1つもらって割ってみると、言葉どおりに化石が入っていた。石を選び、石の目(割れる方向)を見極めることが重要なのだという。こうして‘発見’できるとまたやる気が出てくるものだが、辺りをみまわすと子供より大人のほうが発掘作業に没頭している様子。家族連れのおとうさんは、落ちている石を探すだけでは足りず、一抱えもある石をなんとか地面から掘り出そうと汗だくだ。

 佐藤さんも手伝ってその大きな石が転がり出ると、応援していた奥さんと子供たちが歓声をあげた。家族みんなで小さく割ってゆくとたくさんの化石が出てきたらしく、「僕のおとうさんが掘った石から出てきたんだよ」と子供たちが誇らしげに見せにくる。これを聞いた他のおとうさんたちの無言の背に力が入った。力自慢のおとうさんには、威厳を示すのにもいいレジャーかもしれない。

 体験場所では恐竜の化石は出ていないが、その近くで岩盤に刻まれた「恐竜の足跡」を見ることができる。「恐竜王国中里 化石発掘体験」は、今年はあと11月13、26日に開催予定。1時間コース500円、2時間コース1000円。駐車場のスペースに限りがあるので事前に予約をしたほうが確実だ。(http://www.dino-nakasato.org)【了】

※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 杜 淘子

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