みんな大好きメロンパン

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フワフワのパンにカリッとした甘いビスケット生地が乗せられている丸い形のメロンパンは、老若男女問わず広く愛されている国民的菓子パンです。嫌いな人はいない、と言っても過言ではないほど人気のメロンパンですが、意外と謎が多いことを知っていましたか?

【写真】昭和初めの頃から、パン屋にメロンパンは並んでいました

■ 東京のパン屋が発祥説や、海外起源まで諸説あり

メロンパンはどのようにして誕生したのか、実はよくわかっていません。有力なのは、帝国ホテルのパン職人が作ったフランス菓子のガレットをもとに作ったというのと、駒込のパン屋で作られたのが最初、という2つの説です。メキシコのコンチャやドイツのストロイゼルクーヘンというパンが起源だとも言われています。明治から大正に発祥したという説もあり、昭和初期には、東京にある多くのパン屋に、メロンパンが並んでいたそうです。

■ メロンに似ている? メレンゲから? 名前の由来も謎

その名の由来も、ハッキリとはわかっていません。丸い形と格子状の模様が果物のメロンに似ているため、というのがよく聞く説ですが、パンの上に乗せるビスケット生地の”メレンゲ”がなまって”メロン”となったという説もあります。

メロンに似ているから、という説も、メロンの高級さにあやかって形を似せた、偶然できたひび割れがメロンに似ていたから、と2通りに分かれます。また、関西地方では、丸い形からメロンではなく太陽を連想し「サンライズ」と呼ぶ地域もあるのだとか。

知れば知るほど、謎だらけのメロンパン。けれど、長い歴史の中でたくさんの人々にメロンパンが愛されてきたという事実には変わりありません。サクサクふわふわのメロンパンは、これからも私たちの最も身近なパンの1つでありつづけるでしょう。(レタスクラブニュース)