さまざまなメーカーから出ているカップ付きキャミ。ですが、就寝中に使っても眠りを妨げたりしないのでしょうか? また熟睡に繋がる服装はパジャマが良いという認識は広がってきているようですが、これからの季節に必要な身に着けておいた方がいいグッズとは?今回は、多くのプチ不調や美のお悩みを解決してきた、ナイトケアアドバイザーの小林麻利子が、快適な眠りを作る服装をご紹介します。

文・小林麻利子

【小林麻利子の美人の作り方】vol. 125

カップ付きキャミ

まず、カップ付きキャミを着用することで、窮屈で体の締め付けを感じるのであれば、寝返りを妨げてしまう可能性があるためNG。そもそも、これらは日中着用のために作られているものなので、締め付けは多少なりともあるため、全く問題ないとは言い難いです。

締め付けと寝返りのしやすさは、さまざまな研究機関で調査されており、例えば、ジャージやフード付きパーカーなどは就寝中の着衣としては良くありません。また、ネグリジェや旅館の浴衣なども裾の広がりが気になり、寝心地は良くありません。

寝返りは、血液循環を浴したり、寝具内の熱を入れ替えたりと、睡眠にとっては不可欠なもなので、妨げるような服装は適していないのです。

ナイトブラとしては使えるのか?

もし、カップ付きキャミなどのブラトップをナイトブラ用として考えていらっしゃるなら、それも良くありません。バストの逃げ予防には、きちんと、睡眠用のブラとして作られているもののほうが断然良いでしょう。

睡眠用のナイトブラとして売られているものは、バストのホールド感はありつつ、眠りを妨げない締め付け感であったり、発汗しても汗を吸着して放湿してくれる生地が使われていることが多いです。

しかし、カップ付きキャミは、胸の部分がナイロン素材でできていることが多いです。胸回りは意外と皮脂分泌が多く、寝ている間も汗をかきやすいため、その点からもあまりおすすめはできません。

レッグウォーマー

当連載「美人の作り方(※1)」では、よく登場するレッグウォーマー。これは冬だけでなく、夏場も履くことをおすすめしています。夏の着用は暑くて考えられないという方も多いかもしれませんが、実は足首は筋肉や脂肪が少なく、体表面近くに血管があり、夏のエアコンの冷気などで血液が冷やされて、寝冷えや、むくみに発展することも。

『美人のつくり方』過去記事(※2)でもご紹介しましたが、寝苦しい夜は、夏本番前であったとしても熟睡のためにはエアコンの使用は不可欠です。また、暑かったり寒かったりで睡眠中の何度も行うON・OFFで中途覚醒が増え、眠りが浅くなり体がだるくなることもあるため、基本的に一晩中エアコンはつけることを推奨しています。

でも、そうなると、深部体温の低い4時頃は、薄着だと寒さを感じて、目覚めてしまうこともあるでしょう。だからレッグウォーマーの着用が必要なのです。

※1. 「美人の作り方」今までの記事はコチラ。

https://ananweb.jp/column/kobayashi-bijin/

※2. エアコン使用についての過去記事はコチラ。

https://ananweb.jp/column/kobayashi-bijin/176322/

パジャマの上からレッグウォーマーを着用する

レッグウォーマーは、肌触りや機能性が高いシルクや綿であれば靴下のようにお肌の上からの着用で良いでしょう。でも価格が高かったり、締め付けが気になる方は、ポリエステル素材のレッグウォーマーを用意し、パジャマの上から着用するようにしてください。

今の時期の薄手のパジャマの裾は、通気性が良いようにと、ひらひらしていることが多く、寝相によっては膝近くまでまくり上がることもあり、寒いと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。パジャマの上から、裾がまくり上がらないよう着用することで、睡眠中の寒さによる覚醒を防ぐことができます。

靴下

暑い季節だと自宅では靴下を履かない方も多いかもしれませんが、お風呂上りはぜひ靴下を履くことをおすすめします。靴下を履くことで、冷たい床からの刺激で血管が収縮することを防ぎ、ベッドの上で靴下を脱ぐことで、効率的に足から熱を逃がし、体の内側の深部体温の熱を冷ますことができます。

また単純に足裏から放熱するため皮脂が床につくことを防ぐことができるため、自宅を清潔に保つこともできますし、ベッドの上で洗いたてのキレイな足裏にクリームを使ったマッサージで、かかとのガサガサを予防することもできます。

就寝すると、深部体温を下げるための発汗量がさらに増えるため、靴下を脱ぐことは忘れずにお休みしてください。またこのとき、先述のレッグウォーマーは着用したままにしましょう。

ネックウォーマー

ネックウォーマーもレッグウォーマーと同様に、1年中使用することをおすすめしています。ネックウォーマーが無ければ、小さ目のタオルを巻くだけでもOK。

首もとは免疫細胞が口や鼻から入ってきたウイルスと戦う場所でもありますし、また体の老廃物が流れたリンパ管から心臓に戻るための静脈にシフトする場所も近いです。冷やされて循環が悪くなってしまえば、風邪をひきやすくなったり、顔やデコルテの肌荒れにも繋がる可能性があるため、この部分は冷やさない工夫が大切です。

いかがでしたでしょうか? 就寝中の服装は少し工夫することで、良い眠りを得ることにも繋がります。ぜひ、みなさんも試してみてくださいね!

【関連リンク】「小林麻利子の美人の作り方」まとめ

PROFILE

生活習慣改善サロンFlura主催。ナイトケアアドバイザー。睡眠改善インストレクター。最新のデータ、研究を元に、サロンに通う女性の自律神経の改善を行う。睡眠と入浴を中心とした、生活に合った無理のない実践的な指導が人気を呼び、延べ1700名の女性の悩みを解決、サロンは予約半年待ちの人気。20代の頃に、肥満、生理不順、肌荒れ、過呼吸などに悩まされていたが、睡眠と入浴を中心に生活習慣を見直し8キロの減量に成功、体の不調も消えたことから、自律神経を整えるためのあらゆるメソッドを研究。生活習慣の悪さに悩む、数多くの現代人を救っている。温泉入浴指導員、ヨガインストラクター、アロマテラピーインストラクター、食生活管理士、上級心理カウンセラー。講演活動やWeb連載のほか、テレビ・雑誌でも活動中。著書『あきらめていた「体質」が極上の体に変わる』(ダイヤモンド社)、『美人をつくる熟睡スイッチ』(G.B.)

HP: http://fluraf.com/blog: http://ameblo.jp/mariko-kobayashi/著書『美人をつくる熟睡スイッチ』:https://goo.gl/UEZ2kx

『あきらめていた「体質」が極上の体に変わる』:https://www.amazon.co.jp/dp/4478105081

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