私たちはこれまでに散々、LINEやデートのHow toを学んできた。

しかし、LINEやデートに漕ぎ着けるまでに、まずは“出会い”という最初の関門が待ち受けていることを忘れてはいないだろうか。

初対面であんなに盛り上がったはずなのに、LINEは既読スルー。仮に返事が来たとしても、いつまでたっても前に進まない。そんな経験、無いだろうか?

“出会い”を次のステップに繋げる方法を学ぶため、あなたに宿題を出していこう。

さて、今週の宿題は?




友人の翔から誘われて参加した食事会で出会ったのが、彩奈だった。

真剣に出会いを求めていたわけではなかった。しかし、彩奈が可愛くて、僕は彼女がやって来た瞬間に、一気に前のめりになってしまった。

「哲也さんは、お仕事は何をされているんですか?」

そんなありきたりな会話から始まったものの、掴みはOKだったようだ。

「僕は今弁護士事務所で働いているよ。彩奈ちゃんは何をしている人?」

「弁護士さんなんですね〜すごい!私は恵比寿にあるアパレルの会社で働いています」

「そうなんだ!恵比寿は家が近いからよく行くよ」

そこから、僕たちは暫く恵比寿トークで盛り上がる。話しているうちに、二人とも埼玉県出身だということも判明したのだ。

「嬉しい!埼玉のどこですか?」

初対面で家が近いとか、出身地が一緒だとか判明すると、距離がグッと近くなる。

食事会の最初の滑り出しは順調だった。むしろ、良い手応えだったと言えるだろう。

しかしこの食事会が終わった後に、彩奈の態度はすっかり変わってしまったのだ。


出身地が一緒はアドバンテージなのか?次の会話が肝となる


宿題1:食事会の席。どんな会話をすると盛り上がるか述べよ


「彩奈ちゃんは今どこに住んでいるの?」
「私は今、中目黒に住んでいます。哲也さんはどこですか?」

僕は広尾に住んでいる。そう伝えると、彩奈はキラキラと目を輝かせた。

「広尾ですか?うわぁ、さすが。哲也さんって広尾っぽい雰囲気ですよね」
「そう?ありがとう」

それは褒め言葉なのか分からないけれど、僕は素直に彩奈の言葉を受け取る。

「広尾とか来ることある?」

「うーん。恵比寿とか六本木はよく行きますが、広尾は素敵なファミリーが住むイメージだから、あまり行く機会がなくて...あと、広尾のご飯屋さんをあまり知らないんです」

そうなのだ。

日比谷線を利用する日比谷線ラバーでも、広尾は皆用事がない限り来てくれない。西麻布や六本木から目と鼻の先なのに、広尾に一歩足を踏み入れると静かな高級住宅街が広がっているからだろうか。

そんな所が良い街でもあるのだが、広尾には名店がたくさんある。

「『Ode』とか知らない?ほら、あの有名なドラ◯ンボールのボールを再現した一品で有名な店!」




自分のInstagramを開き、彩奈にそのドラ◯ンボールが見事に再現された写真を見せる。

すると彩奈は瞬きをしながら、とびきりの笑顔を見せてくれた。

「わぁ〜!なにこれ。面白いですね〜。今度行ってみたいなぁ!」

「広尾は良い店がたくさんあるんだよ。こことかどうかな?僕の好きな店なんだけどね...」

僕は、『レストランオカダ』や『イル・ブッテロ』など、他の店の写真も見せた。

「これ哲也さんのアカウントですか?すごいですね...って、哲也さんグルメ偏差値高すぎじゃないですか!?」

僕のInstagramのフィードを見ながら、彩奈は“ここ、行ってみたいお店なんです!”とか、“どこですか?ここは“とか、かなり興味津々の様子である。

「ちなみに、これは何のカメラで撮っていますか?写真、お上手ですね」

「携帯の時もあるけど、たまに本格的なカメラを持って行って撮ることもあるよ」

「へぇ〜すごい...私のアカウントよりちゃんとしている...」

食事会だったにも関わらず、僕はうっかり彩奈とばかり話し込んでしまった。


会話は大盛り上がりで大成功!しかしこの後予期せぬ展開が...


宿題2:この会話の中で女性が冷めた瞬間を見つけ出し、答えよ


「ごめんごめん。つい熱くなって、一人で色々と語っちゃったね」

さっきから、一人で喋り過ぎだったことに気がつき、慌ててフォローに回る。

「いえいえ。すごい勉強になります!また今度美味しいお店教えて下さい♡あ、そうだ!哲也さんのインスタ、フォローしてもいいですか?」

「もちろん!彩奈ちゃんのアカウントも教えてよ」

こうして僕たちは、Instagramのアカウントを交換する。一昔前まではFacebookだったなぁ、なんて思いながら。

「哲也さんは、ランニングされるんですか? 」

僕のアカウントを改めて眺め、彼女は質問を続ける。

彩菜は、僕がランニング中に自撮りした代々木公園の写真を見ている。その一方で、僕は彩奈のアカウントを見ながら質問を返した。

「そうそう。それは代々木公園をランニング中に撮ったんだよね。彩奈ちゃんはヨガするの?」

「ホットヨガですけどね〜体調維持のために通っているんです。でもアカウントを人にまじまじと見られるのって、何だか恥ずかしいですね」

そう言って頬をちょっと赤くし、瞬きをしながら照れる彩奈はとても可愛かった。

「彩奈ちゃんってさ、驚いた時とか恥ずかしい時に瞬きが多くなる?」

「バレちゃいましたか?無意識のうちにやっているみたいで...哲也さんの癖はなんだろう?髪の毛触るとか?」

無邪気に笑う彩奈が可愛くて、僕は他の人に聞こえないように、そっと彩奈の耳元で囁いた。

「今度さ、僕の好きなお店があるから二人で一緒に行かない?」

彩奈も他の人に聞こえないように、小さく“いいですね”と頷いた。




そして食事会も終盤に差し掛かり、僕たちはまずグループLINEで繋がった。

解散後、食事会のお礼LINEが次々飛び交う中、僕はすかさず彩奈に個別でLINEを送った。

-哲也:さっきの約束覚えている?今度は二人でデートしようよ^^

そのメッセージはすぐに既読になり、そして返信が来た。

-彩奈:今日はありがとうございました!

が、そこでメッセージは終わってしまったのだ。“是非!”とか、“いつにしますか”など一切ない。

あまりにもあっさりした返信に少々拍子抜けしたものの、もう一度誘い文句を送ってみる。

-哲也:ご飯の予定、いつ空いてる?

しかし、彩奈からの返信はかなり素っ気ないものだったのだ。

-彩奈:すみません、今月はちょっと忙しくて。また連絡しますね!

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彩奈が食事会で、哲也をないと判定した理由とは?