トップアスリートから一般人まで、実践した老若男女様々な人から「体が変わった!」と評判の“骨ストレッチ”。陸上競技のスプリンターだった「スポーツケア整体研究所」代表の松村卓さんが、体の使い方を一から見直し導き出した、誰でもできるメソッドだ。ポイントは、筋肉ではなく“骨”にアプローチすること。

「体の動きを司っているのは、筋肉ではなく実は骨。体幹の重要性は最近よく知られてきましたが、普段私たちは腕や筋力に頼り、無駄な力を使って体を動かしがちです。スムーズな動きに必要なのは筋肉ではなく骨。鎖骨、肩甲骨、肋骨、骨盤と、体幹を支える重要な骨が連動して動くことで、体に負荷のかからない、スムーズな動きができるのです」

と話すのは、松村さん。筋トレやストレッチなどで特定の部位を鍛えたり、縮めるのも体の自然な動きを妨げる原因に。

「筋トレはやればやるほど体を硬くしてしまいます。腕を回し、そのあと腕立て伏せを10回やってまた腕を回してみてください。可動域が狭くなっているはずですよ」

また、ストレッチにも体を固めてしまうリスクがある。

「ヨガのインストラクターの中には、びっくりするほど柔軟性の高いポーズができる人がいますが、腰痛や肩こりに悩まされている人も多いんです。その原因は、ポーズをとる際に骨を連動させて動かしていないため、体に負担がかかるから。ストレッチも同様で、ある部分だけ伸ばしても、逆に全体のバランスを崩し、体の自由な動きを妨げてしまいます」

さらに私たちは、日頃の運動不足やストレス、間違った体の使い方などによって体幹を緊張させ、筋肉をコチコチに固めている。そのこわばりを取り、連動した骨の動きができるよう自然に導いてくれるのが“骨ストレッチ”だ。

「体を固めるのではなくゆるめていくことで、本来人間が持っている滑らかな動きを取り戻すメソッドです。“滑らか”という漢字に“骨”が入っていることからも、骨の重要さがわかりますよね」

誰にでもでき、すぐ効果が出るメソッドは、親指と小指をつなぎ、手首の骨を押さえる基本ポーズから始まる。

「骨を掴むことで無駄な動きが制御され、体幹を効果的に動かせるようになるんです。また、骨を意識するので、それまでバラバラに動いていた様々な部位が連動し、肩や首、腰などの可動域も広がるので、心地よく体が動かせるようになりますよ」

骨ストレッチをすると心地がいいため体が自然と動き、無理なく続けられるのも利点。

「疲れやコリ、痛みが取り除かれるのはもちろん、体幹部が動くことでインナーマッスルが鍛えられ、無駄な脂肪が燃焼し、短期間でシェイプアップ効果が期待できます。大切なのは、頑張ろうという気持ちを手放し、穏やかな笑顔をたたえながら実践すること。体も心も楽になる骨ストレッチの効果が、さらに上がります」

“骨ストレッチ” をすることで得られる嬉しい効果をご紹介。

姿勢が良くなり疲れ知らずに!

縮こまっていた体幹が、気持ちよくスムーズに動かせるようになるので猫背などが改善。日常の動作もスムーズになることで、疲れにくい体に変わっていく。

イライラ、モヤモヤまで解消!

イライラやモヤモヤなど、心の問題は体のこわばりに直結しているもの。ストレスが溜まりやすい肩や首、顔の骨などにアプローチすれば、気持ちまでスッキリする。

メリハリのあるボディラインに!

体幹部が動きやすくなるので、インナーマッスルを使った動きに変わっていく。その結果、無駄な脂肪が燃焼され、ウエストが引き締まった理想的なボディラインに変化。

松村 卓さん 「スポーツケア整体研究所」代表。筋肉ではなく、骨の活用に重点を置いた“骨ストレッチ”を考案。著書多数。

※『anan』2018年6月6日号より。写真・多田 寛(DOUBLE ONE) スタイリスト・仮屋薗寛子 ヘア&メイク・浜田あゆみ(メランジ) モデル・メイ・パクディ

(by anan編集部)