モスクワ 26日 ロイター] - ロシアのモスクワにある国立トレチャコフ美術館で、展示されている画家イリヤ・レーピンの名作「1581年11月16日のイワン雷帝とその息子イワン」が、美術館を訪問した男によって著しく損傷を受けた。

男は作品を損傷する前にウォッカを飲んだという。

同作品はロシアで最も有名とされる絵画のひとつで、レーピンが1885年に完成させたもの。訪問者の男は25日の閉館前に到着し、金属の棒を取って作品の保護ガラスを数回たたいて割り、キャンバス表面の3カ所を傷つけた。

警察の関係筋はロシアの通信社に対し、拘束されたのは37歳の男だとした。男は内務省が公表した動画で、作品を傷つけたことを認め、自身の犯した罪の重大さを理解していると述べた。

この作品は、息子を殴打した皇帝イワン4世が息子を抱え悲しみに打ちひしがれた姿が描かれているが、一部の国家主義者は事実と異なるとの見方を示している。