屋上庭園にはデザイナーの佐藤卓氏が手掛けた遊具も

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多くのガラス作家が集まることから、いつしか「ガラスの街」と呼ばれるようになった富山県富山市。北陸新幹線開通後に「TOYAMA キラリ」(富山市ガラス美術館/富山市立図書館)が誕生し、街の変化は加速した。2017年夏には、“世界一美しい”と言われたスターバックスがある富岩(ふがん)運河環水公園内に「富山県美術館」がオープン。富山県にはほかにも、伝統工芸が盛んでもの作りの町として注目を集める高岡市など、感性を刺激してくれるスポットやエリアが多い。アートという魅力が備わった富山県で、美的センスを磨いてみよう!

【写真を見る】“世界一美しい”と言われたスターバックス

■ アートとデザインをつなぐ新感覚の美術館

ピカソやシャガールら巨匠たちの作品や、日本を代表する作家のデザイン作品を展示する「富山県美術館」。“アートと人をつなぐ”をテーマにした、さまざまなプログラムを実施している。なかでもアトリエで行われるオープンラボは、大人も子どももほぼ無料でアートを体験でき、アーティストを講師として招いたワークショップを開催することも。美術、建築、ファッションなどの専門書を取りそろえた図書コーナーなど、アートとデザインを楽しみながら、学べるエリアも用意されている。

■ つい“撮りたくなる”アートな図書館

富山市ガラス美術館に併設する「富山市立図書館」。富山県産の木材を活用した内装など、建築家・隈研吾(くまけんご)氏ならではのぬくもりに包まれた意匠が随所に施されている。

■ ガラスの街・富山を象徴する神秘な空間

「富山市ガラス美術館」は、主に1950年代以降に制作されたガラス作品を所蔵。6階のグラス・アート・ガーデンでは、現代ガラス美術の巨匠デイル・チフーリの作品も展示している。

■ クラフトの町、高岡市でもの作り体験!

富山県高岡市にある老舗鋳物(いもの)メーカー「能作」では、江戸時代の伝統技法を生かした錫製品の製作体験や、ガイドの解説付きで鋳物作りを基礎から学べる工場見学が人気。体験メニューは、ペーパーウェイトや小鉢など6種類で、作品は当日持ち帰ることができる。

また、錫(すず)のぐい飲みを作る鋳造体験や、多彩な色漆を使った高岡漆器の螺鈿(らでん)細工が体験できるショップ「はんぶんこ」もおすすめ。最先端の機器を導入した図工室を併設するなど、地域のもの作りを支えている。

ガラスの街からアートの街へ進化中の富山県で、見て、体験して、アートの世界を満喫しよう!(東海ウォーカー・東海ウォーカー編集部)