リビア北西部バニワリド市内に通じる幹線道路(2012年11月10日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

写真拡大

【AFP=時事】リビア北西部バニワリド(Bani Walid)で23日夜、人身売買組織に拘束されていたアフリカ東部からの移民100人以上が組織の収容所から脱出した。国際団体や地元の情報筋などが26日、明らかにした。移民たちは地元の団体や住民らによって市内のモスク(イスラム礼拝所)に保護された。

 脱出したのはエリトリア、エチオピア、ソマリアからの移民たちで、収容所では拷問を受けていた。バニワリドの病院によれば、拷問によって負傷した約20人が治療を受けた。

 国際緊急医療援助団体「国境なき医師団(MSF)」は目撃者の話として、脱出の際、移民15人が殺害され25人が負傷したと述べた。地元筋からの確認情報はまだない。

 脱出したのはほとんどが10代半ばの若者たちで、3年も人身売買組織に拘束されていたとMSF職員に話した移民も複数いるという。

 MSFによると、病院に搬送された移民のうち7人は銃で撃たれており重傷だという。

 リビアで長年にわたって独裁体制を敷いてきたムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐が2011年に失脚し殺害された後、首都トリポリ(Tripoli)は危険な航海で欧州を目指す移民たちの主要出発港となっている。トリポリの南東170キロに位置するバニワリドでは、人身売買組織や誘拐組織が約20か所に収容所を設けており、拘束した移民の家族に身代金を要求するなどしている。
【翻訳編集】AFPBB News