ミニゲーム1本目(左)、2本目(右)の布陣図【画像:Football ZONE web】

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ガーナ戦に向け3バックテスト中 長谷部、吉田、長友、山口の4人は2本継続起用

 ロシア・ワールドカップ(W杯)の国内壮行試合となる30日ガーナ戦に向けて千葉県内で合宿中の日本代表は27日、2日続けて戦術練習を行った。

 前日に3バックをテストしたなか、この日も継続採用。ミニゲームでは3-4-2-1、4-4-2の両システムを使って調整した。

 6月19日のW杯グループリーグ初戦コロンビア戦が約3週間と迫るなか、西野朗監督率いる日本代表は3バックの本格導入を試みている。26日から戦術練習をスタートさせ、27日も新システムで攻守両面の動きなどをチェック。トレーニング中、選手間で話し合う場面も多く見られた。

 この日はミニゲーム(2本)を行ない、「ビブスなし」「ビブスあり」の2チームがマッチアップする形で戦術練習を行っている。

「ビブスなし」は3-4-2-1で、長谷部誠(フランクフルト)がいずれも3バック中央に入っており、このシステムの鍵を握る存在となりそうだ。長谷部同様、2本とも3バックのポジションで継続起用されたのが、3バック右の吉田麻也(サウサンプトン)、左ウイングバックの長友佑都(ガラタサライ)、ボランチ右に入った山口蛍(セレッソ大阪)の3人だ。長谷部も含めた4人は現時点で主軸と見ていいだろう。


3バックで前線を試行錯誤中 岡崎・香川・本田のビッグ3を同時起用でチェック

 1本目と2本目でガラリと変えたのは、2シャドーと最前線の組み合わせだ。

 1本目は大迫勇也(ケルン)を頂点に、宇佐美貴史と原口元気(いずれもデュッセルドルフ)がシャドーに入った。2本目では岡崎慎司(レスター・シティー)を最前線に配置し、その後ろに香川真司(ドルトムント)と本田圭佑(パチューカ)が並び、“ビッグ3”と呼ばれる3人が同時起用された。

 現時点ではメンバーを試行錯誤している段階だが、選手たちは3バック導入を前向きに捉えている。徐々に明らかになり始めた西野流3バックだが、果たして最終登録メンバー23人に選出され、定位置を奪い取るのはどの選手になるのだろうか。


(大木 勇(Football ZONE web編集部) / Isamu Oki)