画像は小柳さんのブログより

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芸能界きってのサッカー通として知られる歌手の小柳ルミ子さん(65)のテレビ解説に、サッカーファンから激しい「ブーイング」が飛んでいる。

日本時間2018年5月27日未明に行われた欧州チャンピオンズリーグ(UCL)決勝のテレビ中継(フジテレビ系)で、副音声のゲスト解説を務めた小柳さん。試合を左右するミスを犯したGKへのコメントをめぐって、「イライラする」「最低限のリスペクトもない」などの声がインターネット上に寄せられたのだ。

辛らつコメント「私だってあんなミスしないよ」

UCL決勝はレアル・マドリード(スペイン)が3-1でリバプール(イングランド)を下し、史上初となる3連覇を達成した。試合の流れを決めたのは、リバプールのGKカリウスのプレーだった。

0-0で迎えた後半11分、カリウスが右サイドの味方へとアンダースローで投げたボールが、近くに迫っていたレアルFWベンゼマに弾かれ、先制点を決められた。2-1のビハインドで迎えた後半38分には、正面に飛んで来た相手のロングシュートを取り損ね、決定的な1点を献上した。

こうしたミスを連発したカリウスは、試合終了後にピッチに倒れ込んで号泣。その後、涙を流しながらサポーターの陣取るゴール裏まで向かい、両手を合わせて謝罪した。この姿にサポーターからは、激励の大きな拍手が送られていた。

小柳さんの解説がサッカーファンの間で問題視されたのは、ミスを犯したカリウスへ辛らつなコメントを連発したからだ。例えば、レアルの先制点となったスローミスについては、

「ベンゼマの1点目。あれなんかさ、私だってあんなミスしないよ」
「本当に信じられないミスですよ。考えられないミスですよ。正直言うよ、こんなミスする人に仕事任せられませんよ」

と酷評。さらには、レアルが2点目を決めた場面でも、カリウスに対し「何でもっと手を伸ばさないの!?」「ちょっとこの、カリウスってダメでしょ」「説教しとくわ」などと怒りのコメントを連発していた。

C.ロナウドは「人として好きじゃない」

以前からレアルのライバル・バルセロナの大ファンを公言している小柳さん。それだけに、UCL決勝の解説でも「リバプールびいき」だったのではないか、との指摘もネット上には寄せられている。

例えば試合中には、レアルのFWクリスティアード・ロナウドについて「人として好きじゃない」とのコメントをする場面も。続けて、

「(バルセロナの)メッシは人として、本当に最高の人間性なの。(ロナウドは)素晴らしいアスリートってことは認めるけど、でも私は人間性が好きじゃない。人間性が伴わない人は、私は尊敬できない。仕事ぶりを見てれば分かるでしょ」

などの持論を展開していた。

こうした一幕もあり、今回の小柳さんの解説はサッカーファンの不興を買うことに。ツイッターやネット掲示板には、「本当に不快でした」「イライラが止まらねえ」などの批判が相次いでいる。

サッカージャーナリストで解説者の小澤一郎氏も27日昼のツイッターで、 「本当にサッカーや選手へのリスペクトがある人であれば、今朝カリウスが犯したミスを一喝する、嘲笑うだけで終わることはできないはず」と指摘。その上で、

「副音声とはいえ最低限のリスペクトもない人を『サッカー好き有名(芸能)人』という理由でキャスティングするTV局の古い慣習はこの時代、もう終わりにしませんか?」

と痛烈に批判していた。

ただ一方で、小柳さんの奔放な発言に好感を抱いた人もいたようで、ツイッター上には「私はめっちゃ楽しめました」「副音声だし問題ないんじゃないか」との意見も出ている。