アメリカとイギリスでは、孤独が公衆衛生上の脅威と見なされているのを知っていましたか? 事実、イギリスでは孤独な状況に置かれている人が蔓延している今の状況に対処する「孤独担当大臣」という新しい役職が発表されました。

もちろん、多くの人が休養のための孤独や“自分時間”を選ぶことはあります。でも好き好んで選んだ孤独ではない場合、それは耐えられないもの。

もし孤独が原因で、自己否定、疎外感、周囲からの無視や孤立感を感じるようになるなら、心と身体の健康に深刻な影響が。それは肥満による高い死亡率に匹敵するほど。

孤独は、公衆衛生上の脅威

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ただ、よいニュースも。孤独の症状を引き起こす多くの問題は、立ち向かう意志があるなら、治癒や改善ができるということ。

あなたが孤独を感じていたり、孤独に悩むだれかを助けたかったりしたときに、どう行動すべきかを紹介しましょう。

孤独感のトリガーになるものを特定する

まず、孤独感はひとりぼっちでないときでさえ湧きおこると理解することが大事。

愛する人、家族、友人、同僚と一緒にいるとき、または人の集まりのなかにいるときでさえ、孤独を感じ得ます。孤独感が特定の人や状況と結びつくなら、そうしたときこそ気をつけるべきところに気をつけたり、投資すべきところに投資したりすると、利益を得られる可能性があるのです。そのシグナルと考えられます。

孤独がある状況にむすびついていたり、このような形でよぎったりするとき、水面下にある問題に注意すれば、改善策を見つけられるのです。感情にコントロールしていける、視野や選択肢を広げられるよう、これから紹介する提案を考慮したり、取り入れたり、実践してはいかがでしょう。

感情が一時的であれ、もう少し深く持続的なものであれ。例えば、自分自身や他者の興味と懸念に向き合って、気をつけると、前に進むきっかけになります。

長期にわたって孤独感と戦っていて、克服するのに苦労しているなら、それは健康的な問題、または精神的な問題を反映するもの。適切なプロと一緒に調べるべきなのかも。

テクノロジーに生活を奪われないようにする

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不幸なことに、今日のインターネット時代、新しいテクノロジーを使っているみんなが、お手軽なアクセスとコネクションに期待してしまっています。電話やコンピューターからのさまざまな音声に反応するように条件付けられてしまっているのです。でも孤独感を避けたければ、テクノロジーの非人間的側面に人生を支配されないように

こんな状況を思い描いてみます。ひとつは、ふたりのミレニアル世代が通りを歩いています。お互い携帯でテキストメッセージを送りながら。もうひとつは、ふたりの友達同士が車に乗っています。車に接続された携帯が鳴り、運転手が出て、助手席の友人をほったらかしで、プライベートな問題について長々と話し込んでいる。そのほかにも、レストランでディナーをする年配のカップルは、食事の間ほとんど無言。でもテーブルの上の携帯は、受信と返信のために常に気がかり。

こんなふうに、携帯がその場の“第三者”として存在しているという例は、あなたも経験があるはず。実は、人との親密さや関係性を深めるよい機会が眠っているのです。

親密になることから逃げない

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携帯、ソーシャルメディアその他の誘惑を完全に避けるのは不可能とはいえ、一歩下がってたくさんのオンラインの“つながり”が、実際どれだけの意味があるのかは見極めることができます。テクノロジーの人間関係への悪影響について論じたシェリー・タークルさんの著書『一緒にひとりぼっち(Alone Together)』を参考にしてみては。

この問題に向き合うため、自分がどこで・どうやって・だれとつながっているか、自身に問いかけます。

メールを通して? 確かにメールは便利ですし、時間もかかりません。事実、多くの人が電話よりもメールを好みます。不便、退屈、予測のつかないことを避け、やりとりをより管理できるから。

実際、メールのやりとりは、深い関係のうえに築かれるのは疑いようがありません。その一方で、そればかりに頼っていると、より自由といえる、電話での会話で、親密な関係を作るチャンスを逃してしまうかも。あなたのEメールは受取人に必要とされているかを考慮していますか? または卓球のラリーのような、せわしないやりとりになっていませんか?

物事を伝えるのに、会話よりもソーシャルメディアで済ますことが頻繁になっているなら、どれだけの時間を費やしたか考えます。自分の投稿が他人に伝わっているかどうか、“いいね”を事務的に押していないかどうか。また友達を励ましたり、友達の興味のあることに深く関わろうとしたりしているか。

メールやソーシャルメディアを通して、“社交的”になるのは否定しません。とはいえ、このつながりの価値を見極めることも大事。もし頻繁につながっているのに孤独を感じているなら、対面や電話での会話に時間を振りわけることも考えるべき

結局、研究によると、コミュニケーションの3分の2以上は非言語的なもの(身振り手振りなど)であるとわかっています。だからオフラインのやりとりは人との関係を作るために役立つのです。

小さい会話の先を目指す

おそらく「調子はどう?」「よい一日を!」のようなお決まりのやりとりばかりになっているかもしれません。こんな会話の糸口は、予想される言葉の行き来を超えることはなく、「とってもいいよ。調子はどう?」といった意味のないやりとりに終わるもの。

聞き手は、先を行くか、反応を待たずに話し続けます。「こんにちは」「会えてうれしいです」といったやりとりをしたり、笑顔を浮かべたりするだけではなく、時間があるのならもっと意味のある会話づくりのきっかけになるいくつかの問いかけのアイデアがあります。

  • (何かふたりの共通項)についてどう思いますか?
  • キャッチアップさせてください。お会い(もしくはご一緒)できてうれしいです。(以前その人が関わっていたプロジェクト、考え、経験)について、もっと教えていただけませんか。
  • 今週の一番の出来事は何ですか。
  • 最近興味のあることを教えてください。
  • 最近のリラックス法(もしくは息抜き法)を教えてください。

より深く、より意義のある、人との関係作りのために、本もご参考に。

  • 『とりこにする 〜人付き合いに成功する科学〜(Captivate: The Science Of Succeeding With People)』ヴァネッサ・ヴァン・エドワーズ著
  • 『人に混ざる技術 〜簡単、楽しくどんな場所も制する証明されたテクニック〜(The Art of Mingling: Easy, Fun, and Proven Techniques for Mastering Any Room)』ジーン・マルティネット著
  • 『会話の技術 〜見過ごされがちな楽しみへのガイドツアー〜(The Art of Conversation: A Guided Tour of a Neglected Pleasure)』キャサリン・ブライス著
  • 『会話の始め方、友達の作り方(How to Start a Conversation and Make Friends)』ドン・ゲイバー著

センスとスキルを活かし、人の生活についての情報を増やして、学んでいく。そうすると経験、アイディア、理解を共有していく接点を発見できます。もちろんお互いについての問題解決、楽しみ、協力にもつながるのです。そうしたプロセスを通して、孤独感を克服できるはず

結果として、リアルにつながっていくことによって、しっかりとした自己認識ができたり、人と関わる能力が高まったりするだけでなく、自信、創造性、トータルの幸せが高まっていくことにもなるのです。

このプロセスを通して、クリエイティブな能力は高まっていき、自分の可能性や力を意識できるようにもなります。実際、これからの仕事にもつながっていく、問題解決、協調、共感、傾聴の能力が評価されるのです。

孤独を乗り越えていくことで、さまざまなものを楽しくお得にゲットできるわけです。

Ruth Schimel, PhD For YourTango.Com/4 Ways To Deal With Loneliness And Start Making Genuine Connections

訳/STELLA MEDIX Ltd.