放送作家の高須光聖が、世の中をもっと面白くするためにゲストと空想し勝手に企画を提案していくTOKYO FMの番組「空想メディア」。5月20日(日)のゲストは、映画監督の中野量太さんです。脚本と監督をつとめた2016年公開の映画「湯を沸かすほどの熱い愛」を始め、“家族”を描く作品を多く手がける中野さんにその作風について聞きました。

中野量太さん(右)と、高須光聖



高須:映画を撮って、家族や友達からはどんな反応がありましたか?

中野:みんな褒めてはくれましたね。「泣けたよ」って言ってくれたり。

高須:何で“家族もの”に惹かれるんですか?

中野:一番の根本は……僕は6歳で親父を亡くしているんですね。

高須:それはご病気で?

中野:そうです。記憶も少しある程度なんですけど。その後は母と兄ちゃんと、あとは近所に従妹がいたので、きょうだいのように育ちました。そういうことから、「家族って何だろうな」とずっと考えてきて。僕は父親がいないことに負い目なく育ったんです。

高須:すごくいいお母さんやね。

中野:そうですね。なので状況は苦しくても、“家族がいれば大丈夫だよ”という映画ばかり作っているんですよね。

高須:なるほどね。

中野:だからそっちを描きたいんです。あとは祖父母の死とかもあって。僕ね、今まで映画で火葬場を5回描いているんです。

高須:へー。記憶に残っているんやね。

中野:子どもの頃の記憶にある火葬場って面白かったんですよ(笑)。

高須:僕は大嫌いやったけど(笑)。

中野:お葬式は生きている僕たちが納得する、諦めるための行為な気がして。

高須:そうね。

中野:僕の映画は死を描くんですけど、やろうとしているのは、生きている、残された人がどう生きるかということなんです。

高須:なるほどね。今回の映画に点数をつけるとしたら?

中野:監督は因果な仕事というか……もちろん好きなシーンもあるけどダメなシーンもあって。

高須:「なんで、ああしてしもたんやろか」と?

中野:そうですね。特に完成した直後はしんどかったですね。でも結果的にはたくさん評価してもらえたので、69点くらいですかね。

高須:ええ!? もうちょっと高くてもいいんじゃない!? もし編集をし直すことができたらやりたいですか?

中野:はい。何ヵ所かは。

高須:編集し直したら何点になります?

中野:(笑)。そうしたら75点くらいかな?

高須:もし作り直したら見せてくださいね(笑)。それくらい好きな作品なんです!


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【番組情報】
タイトル:空想メディア
放送日時:毎週日曜 25:00〜25:29
パーソナリティ:高須光聖
番組HP:https://www.facebook.com/QUUSOOMEDIA/