第一印象で損するなかれ。パッと見は美人なのに、“残念”な女の特徴とは:オトナの恋愛塾〜解説編〜
恋がうまくいくかどうかは、出会った瞬間に大きく決まっているといっても過言ではない。
せっかく素敵な出会いをしても、相手に「また会いたい」と思わせない限り、デートにも交際にも発展しないのだから。
どうしたら、最初のチャンスを次のステップへ持っていけるのか、一緒に学んでいこう。
今回は美人なのに、大人数がいる会だと誰も近寄ってこない美女の謎という宿題を出していた。
あなたはこの宿題が解けただろうか?
「啓介、今度面白そうな会があるから一緒に行かない?可愛い子がたくさん集まる会らしい」
それなりに楽しい毎日を送っているが、お互い彼女もおらず、そろそろ新しい誰かを探したいと思っていた。
「なにそれ。そんな所に出会いなんてあるのかなぁ?」
半信半疑ではあったが、会場も良い場所で、何より楽しそうである。
「とりあえず、行ってみるだけ行ってみよう!」
卓也と僕はノリで応募したが、たまたま当選し、僕たちはその会場に意気揚々と乗り込んだ。
そこで僕は一人の美しい女性・真理子に出会ったのだがー。
美人なのに残念な彼女の非モテっぷりと、彼女の友達である恵那のモテっぷりがあまりにも対照的で、興味をそそられた。
二人いればどちらに話しかけるか?
それは、男性の目から見て明らかだったから。
大人数の会でモテる女とモテない女の差はどこから生じるのか?
解説1:服装は第一印象を決める。気合の入れすぎはNG。戦闘モードよりも“普通”が良い
真理子と恵那が会場に入ってきた時、僕たち男性陣の視線は一斉に彼女たちに注がれた。
言うならば、“全員が真理子を見ていた”と言っても過言ではない。
顔は、僕の手のひらくらいの大きさしかないと思うほどに小さい。すっと伸びた細い手足は、モデル並みのスタイルの良さである。
そして肝心の顔面偏差値もかなり高く、その場の空気が一瞬変わったほど。
「おい、啓介!すごい美人が来たよ!ほら、今日来て良かっただろう?」
隣で、卓也は一人興奮している。
卓也の言葉通り、こんなレベルの高い女性が集うのかと思うと、もっと早くから参加すればよかったと自分を悔いる。
「たしかになぁ。後で話しかけに行こうか」
しかし、暫くすると美女は見慣れてくるものである。
“美女は3日で飽きる”なんて言うけれど、目が徐々に真理子に慣れ始めた頃、ようやく隣にいた恵那の存在に気がついたのだ。
「俺はもう一人の方でいいや。お前、あの美人行けば?」
卓也が隣でそんなことを呟いていたが、何となくその気持ちは理解できた。
真理子は、ちょっとToo muchだったのだ。
カジュアルな会なのに、タイトスカートに胸が強調されているVネックのニット。しっかり巻かれた髪に、手には高級ブランドバッグ。
-何だか近寄りがたいなぁ...話しかけても、鼻であしらわれそうだな。
それが素直な感想だった。
一方の恵那は、全体像は少しボヤっとしているものの、物腰が柔らかく、気軽に話しかけやすそうな雰囲気を醸し出している。
シンプルな黒のワンピースに、装飾品はピアスのみ。ガチャガチャしておらず、髪もサラサラなびいており、それが彼女の品性を表しているように見えた。
そして何より、どんな男でも冷たくあしらわず、ちゃんと相手をしてくれそうな“俺でもいけるんじゃないかな”オーラと、優しそうな人柄が滲み出ている。
「あの美人はちょっとハードルが高いけど、もう一人の子なら俺でも話せる気がする」
そう言いながら、卓也は鼻息を荒くして恵那の方へと近寄って行った。
男はプライドが高いだけではなく、打たれ弱い。だから負けそうな勝負には挑みたくないのだ。
真理子の場合、惨敗で終わる気がして、なかなか話しかけづらい。その一方で、恵那は愛想も良いし、鼻から突っぱねられることはなさそうという安心感がある。
ただ、それだけではない。
真理子が美人なのに残念ながらモテない理由は、他にもあったのだ。
真理子に決定的に欠けていたものとは?
解説2:近寄りがたいオーラが出すぎ。笑顔で愛嬌良く、身近に感じさせるべし
恵那の隣にいる真理子を観察しているうちに、重大なことに気がついた。
さっきから、全く笑顔がないのだ。
男たちが恵那に一点集中でつまらないのか、紹介されてもニコリともせず、淡々と話を聞いている(ように遠くからは見える)。
その後バーエリアへ一人で移動した真理子を目で追うが、シャンパンを飲みながら一人でしかめっ面をしている。
話しかけようにも、それでは怖すぎる。
玉砕しそうなオーラで満ち溢れていることに加え、無表情だと男は足がすくんでしまうだろう。
その一方で、恵那はどんな男性に対しても笑顔でウンウン頷きながら話を聞いている。彼女の周りには更に人が増えていった。
美人な真理子に圧倒的に欠けているもの。それは親しみやすさと、愛嬌だったのだ。
「さっきから、何を見ているんですか?」
バーエリアで一人でポツンと佇む真理子に、僕は声をかけた。
「いえ、別に何も...喉が渇いたので飲み物を取りに来たんです。ゴメンなさい、ここに立っていたら邪魔ですよね?」
話してみると、想像よりずっと物腰が柔らかい。それに近くで見ると、その美しさはさらに際立つ。
「お友達、大人気ですね。僕の友達も、彼女と話そうと必死ですよ(笑)」
僕が卓也と恵那の方を指差すと、今日初めて、真理子が笑った。
「本当に大人気で。お友達といらしたんですか?」
真理子の笑顔は、とても可愛かった。“もっと笑っていればいいのに”と言いかけたが、余計なお世話かと思い口をつぐむ。
何となく真理子とバーエリアからラウンジエリアへと一緒に移動し、話し続けてみる。
「でも真理子さんが会場に入ってきた時、男性陣は圧倒されたんじゃないかな。綺麗な人が来た〜!!ってみんな思った気がする」
真理子は、その仏頂面でかなり損をしている気がする。
「そんなことないですよ。そんなふうに言って下さるのは、啓介さんくらいです。実は人見知りで、今日もほとんど話してないですし」
-ナルホド、人見知りときたか...
だんだん真理子が可愛く思えてきて、僕は思ったことを素直に伝えてみた。
「人見知りかぁ。真理子さんって、こんな美人なのにすごくいい人ですね。話してみると性格の良さが伝わってきます!」
美人で華やか。話してみれば、内面も美しい。
きっと、このようなタイプは少人数の食事会や1対1で戦ったら無敵だろう。
しかし大人数でファーストインプレッションが物を言う時には、彼女は圧倒的に不利になる。
一言で言うならば、怖い。無愛想よりも、愛嬌のある女性の方が話しかけやすいのは 明白だ。
戦闘服はやめて、あくまでも話しかけやすい雰囲気を作り出す。トゲトゲしさは捨て、親しみやすさを醸し出してみる。
男が、“俺でも行けるかも”と思わせた女が勝つのだ。
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