あぁ、また睡眠中に起きてしまった……明日早いのにどうしよう……と、就寝中に目覚めてしまって、その後寝つけなくなる方は意外に多いのではないでしょうか。でも、心配無用! ちょっと工夫するだけで、誰しも翌朝スッキリ目覚められるようになります。今回は、多くのプチ不調や美のお悩みを解決してきた、ナイトケアアドバイザーの小林麻利子が、一番簡単な中途覚醒の対策をご紹介します。

文・小林麻利子

【小林麻利子の美人の作り方】vol. 122

良い中途覚醒と悪い中途覚醒

就寝中に目が覚めることを「中途覚醒」と言いますが、実は必ずしも悪いものではなく、良い中途覚醒と悪い中途覚醒があります。みなさんはどちらでしょうか?

良い中途覚醒

目覚めてしまったけれど、そのまますぐに眠ってしまって、翌朝スッキリ!日中も過度の眠気ゼロ、の状態。

悪い中途覚醒

目覚めてしまって、時計やスマホを見て、また起きてしまったとモヤモヤ。トイレに行き、喉が渇いたからと水を飲んで、そのあとまた眠りにつく状態。また、途中で起きたあと、その後なかなか眠れず、翌朝の寝起きも悪く、日中に過度の眠気がある状態。

気づいていないだけであなたも睡眠中に覚醒しているかも

良い中途覚醒なら、睡眠課題とは言えず、むしろ自然な睡眠状態と言えます。というのは、そもそも気づいてないだけで、誰もが睡眠中の覚醒を経験していることがあるからです。

私たちは寝始めてから、ノンレム睡眠の1234と深くなり、その後4321と浅くなって覚醒時と似た脳波のレム睡眠が出現します。そしてまた、ノンレム睡眠の123……と深くなって、その後浅くなる睡眠周期を繰り返し、徐々に浅い眠りが多くなり朝を迎えます。

この、ノンレム睡眠1やレム睡眠などの切り替えのタイミングで、私たちは気づかずに実は覚醒していることがさまざまな研究でわかっています。でも、気づかずに自然にその後眠っているので、例え覚醒していたとしても、翌朝快適な睡眠だった! と睡眠満足度が高いことも多いのです。

例え目覚めても騒がず、無視して眠ること

先ほどご紹介した良い中途覚醒では、確かに起きてしまった!という自覚はあります。ですが、悪い中途覚醒のように騒いでいません。そうなのです。例え、睡眠中に目覚めてしまっても、無視して再度眠ることが一番大切なのです。

うっとりとした気分でゆっくり呼吸を繰り返そう

起きてしまったあと、ついスマホや時計を見たりすると、覚醒度が上がり、どうしても体温や血圧が上がって、その後なかなか寝つけなくなることがあります。もし目覚めてしまっても、スマホや時計は見ず、私が提唱している「うっとり美容」を行うことで、自然に眠りにつくことができます。

例えば、仰向けになり目を閉じて、全身の力を抜いて、口からため息のように息をすべて吐き出します。その後反動で鼻から自然にスッと息を吸い込み、充満させて2秒キープします。その後、また体の力を抜きながら、口からハー……と全て吐き出します。これを6回ほど繰り返しましょう。

トイレに行きたくても無視してみよう

腎臓などの臓器に疾患のある方以外は、途中で起きてしまったあとトイレに行きたくなっても、一度無視して眠ることに意識を向けてみましょう。通常、睡眠中は覚醒時よりも膀胱に尿を溜めることができ、また抗利尿作用があるため、トイレに行きたいと思いません。

ですが途中で目覚めてしまい、覚醒方向に体の状態がシフトしてしまえば、利尿作用が働きトイレに行きたくなってしまいます。しかし、このとき、再度すぐに寝付くことができれば、膀胱にさらに尿を溜めることができるようになるので、漏れることもありません。

ただし、眠れない眠れないと覚醒時間が長くなるほど、利尿作用が強く働き、入眠が難しくなることもあるので、慣れないうちはトイレに立つのも手。このとき、できる限り覚醒しないよう、廊下を歩くときは靴下を履いて、廊下やトイレの電気はつけずに用を足してください。

中途覚醒は必ずしも悪いものではありません。みなさんも、もし睡眠中に目覚めてしまっても、慌てず、すぐに寝つくことに意識を向けて、お過ごしくださいね。

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PROFILE

生活習慣改善サロンFlura主催。ナイトケアアドバイザー。睡眠改善インストレクター。最新のデータ、研究を元に、サロンに通う女性の自律神経の改善を行う。睡眠と入浴を中心とした、生活に合った無理のない実践的な指導が人気を呼び、延べ1700名の女性の悩みを解決、サロンは予約半年待ちの人気。20代の頃に、肥満、生理不順、肌荒れ、過呼吸などに悩まされていたが、睡眠と入浴を中心に生活習慣を見直し8キロの減量に成功、体の不調も消えたことから、自律神経を整えるためのあらゆるメソッドを研究。生活習慣の悪さに悩む、数多くの現代人を救っている。温泉入浴指導員、ヨガインストラクター、アロマテラピーインストラクター、食生活管理士、上級心理カウンセラー。講演活動やWeb連載のほか、テレビ・雑誌でも活動中。著書『あきらめていた「体質」が極上の体に変わる』(ダイヤモンド社)、『美人をつくる熟睡スイッチ』(G.B.)

HP: http://fluraf.com/blog: http://ameblo.jp/mariko-kobayashi/著書『美人をつくる熟睡スイッチ』:https://goo.gl/UEZ2kx

『あきらめていた「体質」が極上の体に変わる』:https://www.amazon.co.jp/dp/4478105081

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