20〜30代の独身女性の彼氏がいない確率が50%を超える今。いつの間にやら少数派になった彼氏持ちの女性の中には、彼氏はいるもののセカンドポジションのまま、いつまでたってもファースト(本命)になれない女性たちがいます。彼女たちが本命になれない原因は何なのでしょうか……。彼女たちの過去の恋愛から、その原因を探っていきます。

☆☆☆

「出身は都内の下町で、両親と1歳下の妹との4人家族です。両親とは仲良しなんですが、どうも妹が小さい時から苦手でした。年子で顔も似ていたのでよく比べられていたんですが、妹のほうが要領が良くて、物事をハッキリと言えるタイプで。成績や運動神経も2人ともそこまで良くなかったんですが、妹はいつも私の少し上だったんです。同じ高校に進学された時は、正直嫌でした。今は妹はすでに結婚していて母親になっているので、2人きりで会う機会はほとんどない分、仲の良い振りはできていると思います」

初めて彼氏ができたのはいつですか?

「専門学校の時です。中学、高校時代は地味で、異性と付き合うなんて考えられませんでしたね。ひたすら友達間の空気を読み、浮かないように努力していただけでした。

専門は美容の学校に進んだんです。美容師になりたかったんです。美容師さんとの会話は苦手だったんですが、あの変われる瞬間が大好きで、私もそれを提供するほうになりたくて。学校では、同じクラスに彼氏ができました。実習はペアを組まされるんですが、そのペアの相手が彼で、それきっかけで仲良くなったんです。私はちょっと気になる程度だったんですが、告白されて嬉しくて付き合いました。でも異性というだけで緊張してしまっていて、ろくに自分の意見を言えないまま、3か月ほどで振られてしまいました。一緒にいて退屈だと言われましたね……」

専門学校を卒業後は、学校に求人が出ていた従業員4名の小さな美容院に就職します。

「美容院では毎日必死でした。最初は何もできないのでひたすら掃除や片付けばかりで、営業時間が終わってからレッスンがあり毎日家に着くのは0時近く。さらに勤めていた美容院は店長が週に1、2回早めに出勤して指導してくれる日があったので、その日は朝の7時くらいから終電まで働いたりしていましたね。体がどんどん疲弊していっているところに、シャンプーができるようになったら手がどんどん荒れていき、ボロボロになっていつもかゆくて仕方なくなりました。かゆみが本当に辛くて、接客も全然集中できなくなってしまって……。美容院でいじめられたわけではないんですが、足手まといみたいな雰囲気になり、結局2年ほどで辞めてしまいました」

アルバイト先で出会ったのはモテキャラの社員

アルバイトをしながら、パソコンスクールに通い出します。そして、そのアルバイト先で1人の男性と出会います。

「パソコンスクールは親の勧めで通いました。お金は親へ借金をして、アルバイトで毎月3万ずつ返済していました。アルバイト先は居酒屋で、ランチ営業もしていたので、昼前から働いて仕込みなども行なっていました。そこで1人の社員さんと仲良くなったんです。彼は6歳上でまさに大人の男性といった感じで、整った顔をしていました。彼目当てで居酒屋に通う女の人もいたほどです。チャラチャラしてはいなかったのですが、モテキャラといった雰囲気が苦手でした。絶対間が持たないと思っていたので、極力2人きりにならないようにしていました」

その後とあるきっかけで彼と仲良くなり、略奪するほどに彼に夢中になっていきます。

「ある時、台風で電車が止まってしまって、夜から入るアルバイトの人が来れなくなったんです。キッチンの社員さんと、ホールは彼と私だけでまわすことになってしまって。普段は4〜5人ほどでまわしていたのですごく焦りました。でも、台風ということもあって、全然お客さんも来なかったので大丈夫だったんですけど。その時に彼と長時間しゃべっていたんですが、見た目と違って、貯金をしっかりしていたり、親の面倒を見ていたりと真面目な人でそのギャップにやられちゃって。好きだと気づいた時は彼には彼女がいました。なので、片思いでいいと思っていたんですが、彼は彼女と別れて私を選んでくれたんです。すごくうれしかった。でも、それは彼女1人と別れただけだったんです……」

仕込み作業はひたすら野菜を切ったり、お肉を串にさしていったりなど単純作業ばかり。でも、彼を意識し出してからは楽しくて仕方なかったそう。

「付き合ってくれる?」その言葉だけを信じて。浮気相手は複数いたから、1番は私だと思っていた。〜その2〜に続きます。