見通しのよいコの字型のカウンターからはライブ感のある調理風景が見られる

写真拡大

地元育ちの若き店主が営む「中華屋 啓ちゃん」の店内は一人でもふらりと入りやすいコ字型のカウンターで、おひとりさま率は80%。厨房と客席は透明な板で仕切られており、常に客と店員がお互いの動きを確認できるつくりになっている。監視されるのはゴメンだが、お互いの存在を把握していることで生まれるこの安心感はなんだろう。当然、テーブルに置いた食券が気づかれずにポツン…といった心配も皆無だ。

【写真を見る】幸田さんとスタッフの竹村皓太さんは地元の友人。厨房内での連携もバッチリ!

通し営業をしているため、夕方にふらりと訪れる客も多い。常連さんによると「落ち着いて食事をしたいなら14時30分以降がおすすめ」とのこと。大通りから外れていることも関係しているのか、幅広い年齢の女性客も散見された。たまたま居合わせたおひとりさまのマダムも「遠回りだけど、たまにここのワンタンが食べたくなるの」と教えてくれた。

常連さんの中には、オリジナルの食べ方を開発する方も。天津麺にのった卵の一部を半チャーハンにかけたり、定食のごはんに追加注文した生卵とテーブル上にあるラーメンの「かえし」を使って即席TKG(卵かけご飯)を作ったり。

このように、主役級のメニュー同士を組み合わせても不思議と合うのが啓ちゃんマジック。最初は食事をスタンダードに楽しみ、通い続けることでお気に入りの味を見つけていくのもアリかもしれない。【東京ウォーカー】(東京ウォーカー・東京ウォーカー編集部)