栗城史多さん(2012年撮影)

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 21日にエベレストで亡くなった登山家・栗城史多(くりき のぶかつ)さんの公式ブログを、25日に所属事務所の小林幸子氏が更新、「低体温で息絶えた」とされていた死因について、「標高7400mのキャンプ3から下山中に滑落し、頭や全身を強く打ったことが原因で、帰らぬ人となりました」と訂正した。

 小林氏によると、栗城さんの遺体発見が報告された際に「日本と撮影隊との緊急連絡で行き違い」があり、当初は「低体温で息絶えた」と公式ブログなどで発信していたとのこと。そのうえで死因を訂正し「混乱の中とはいえ、誤った情報をお伝えしてしまいましたことを心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。

 続けて、詳細に当時の状況をブログにつづった小林氏は「遺体の状態から推測して、恐らく100-200mほど滑落したものと思われます」と報告。「滑落したものの遺体の損傷は大きくなく、安らかに眠っておりました」と明かした。

 火葬・葬儀は遺族の意向により親族のみで執り行う。「多くの方から葬儀についてお問い合わせをいただいており恐縮ですが、生まれ故郷の北海道の自然の中で、親族のみで静かに見送りたいというご遺族の意向ですので、ご理解のほど何卒よろしくお願いいたします」という小林氏は、東京をはじめ各所でお別れの会を開催する予定があると発表。詳細は決定次第報告するとしており、ファンに向け「これまで栗城を応援いただき、本当にありがとうございました。心より御礼申し上げます」と感謝の言葉を送っている。

 栗城さんは生前、登山活動の傍ら、「冒険の共有」を実現する活動にもまい進。“夢教育映画”と銘打ったドキュメンタリー『エベレスト・ライジング』の製作などにも情熱を注いでいた。西村重人)